「スターシップ」5回目の打ち上げは11月下旬に–FAAの許認可が原因、スペースXは「遅い」と批判

AI要約

米SpaceXの次世代ロケット「Starship」の次回の打ち上げ試験が11月下旬以降に予定されている。

Starshipは宇宙船とロケットの組み合わせで、全長121mにもなる巨大な宇宙船である。

Flight 5では、地上に降下するSuper Heavyをアームで捕獲することが予定されている。

「スターシップ」5回目の打ち上げは11月下旬に–FAAの許認可が原因、スペースXは「遅い」と批判

米Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)の次世代ロケット「Starship」(スターシップ)の次回の打ち上げ試験が11月下旬以降になるとの見込みを米連邦航空局(FAA)が伝えている。

 Starshipは、SpaceXが開発する大型宇宙船であるStarshipとロケットの第1段となるブースター「Super Heavy」で構成。Starshipは宇宙飛行士が乗る宇宙船であり、衛星を打ち上げるロケットでもある。Super HeavyとStarshipを組み合わせると全長121mにもなる。6月に実施された4回目の軌道飛行試験では、第1段と第2段の海上への軟着水に成功した。

 海外メディアのSpace.comによると、Starshipの5回目の軌道飛行試験「Flight 5」についてFAAは「SpaceXが打ち上げ認可を受ける前に、安全、環境、その他のライセンス要件をすべて満たさなければならない」「Flight 5の最終ライセンス決定は11月下旬より前には行われない見込みだ」と述べている。

 SpaceXはこの展開に満足しておらず、「『Flight 5』を実施するStarshipは技術的には8月初旬から飛行準備が整っていた」と説明。ライセンスの遅延は「新たな安全上の懸念ではなく、不必要な環境分析によるものだ」と批判している。

 Flight 5では、地上に降下するSuper Heavyをアームで捕獲することが予定されている。