ポラリスドーン、高度1400kmに到達–1966年のジェミニ11号より高く

AI要約

SpaceXのPolaris Dawnミッションが、1966年のGemini 11の飛行高度を上回る成功を収めた。

Polaris Dawnは、Shift4 PaymentsのCEOが資金提供するPolaris計画の一環で、Crew Dragonに4人の民間人を搭乗させ、楕円軌道上で活動する。

Resilienceは1400kmの高度に到達し、人類が50年以上ぶりに到達した最も遠い距離となった。

ポラリスドーン、高度1400kmに到達–1966年のジェミニ11号より高く

米国時間9月10日に打ち上げられた米Space Exploration Technologies(SpaceX)のミッション「Polaris Dawn」(ポラリスドーン)が、1966年に実施された「Gemini 11」(ジェミニ11号)の飛行高度を上回った。

 Polaris Dawnは、決済サービスを提供する米Shift4 Paymentsで最高経営責任者(CEO)を務めるJared Isaacman氏が資金を提供する「Polaris」計画の第1弾ミッションで、SpaceXの宇宙船「Crew Dragon」(クルードラゴン)に4人の民間人が乗っている。国際宇宙ステーション(ISS)より高い高度を飛行し、初となる民間人による宇宙遊泳(ExtraVehicular Activity:EVA)も予定されている。

 Polaris Dawnの乗員を乗せたCrew Dragonの「Resilience」(レジリエンス)は、地球を約8周してから約15時間後に最高高度1400kmの楕円軌道に到達。1966年にGemini 11の有人宇宙船が達成した1373kmを上回った。

 海外メディアのSpace.comによると、「これは50年以上前に人類が最後に月面を歩いて以来、人類が到達した最も遠い距離だ」とIsaacman氏は打ち上げ前に語っている。「この環境に行くと、例えばISSに行く時とは全く異なる現実に直面することになる」