バイナンス、英国を拠点とする会計事務所グラント・ソーントンと提携──監査の助言を依頼

AI要約

仮想通貨取引所バイナンスが英国の会計事務所を起用し、暗号資産に関する助言を受けることを発表。

以前はMazarsと協力してプルーフ・オブ・リザーブレポートを作成していたが、業務を一時停止。

グラント・ソーントンはバイナンスの技術的な会計や財務報告の支援を行う。

バイナンス、英国を拠点とする会計事務所グラント・ソーントンと提携──監査の助言を依頼

暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)は、会計と税務に関する助言を受けるため、英国を拠点とするグラント・ソーントン(Grant Thornton)のシンガポール支社を起用したと4日に発表した。

バイナンスは以前、監査法人Mazarsと協力して暗号資産関連顧客のための「プルーフ・オブ・リザーブ」レポートを作成していたが、同法人は2022年12月、これらのレポートに対する一般大衆の誤解があるとの懸念から、同取引所や他の暗号資産関連顧客との業務を一時停止すると発表した。

以前、ステーブルコイン発行者のサークル(Circle)と提携していたグラント・ソーントンは、バイナンスが技術的な会計、財務報告、監査準備、税務に関連する事項を進めるのを支援するとバイナンスの広報担当者は述べた。

暗号資産取引所FTXが破綻した後、暗号資産業界は、取引所が保有すると主張する資産を実際に保有していることを確認するためにプルーフ・オブ・リザーブを定期的に提供することをますます要求するようになった。

だが、プルーフ・オブ・リザーブは取引所のバランスシートの特定の時点での結果しか示さないため、企業の抜け穴になる可能性があり、それがレポートに関する業務を一時停止する理由だとMazarsは主張した。顧客は現在、暗号資産取引所に本当の財務監査を提供するよう求めている。

バイナンスによると、グラント・ソーントンは同取引所がそのような監査のために準備することを支援するが、同取引所の監査人としては機能しないという。

|翻訳・編集:廣瀬優香|画像:Nikhilesh De/CoinDesk|原文:Binance Hires UK-Based Accounting Firm Grant Thornton to Advise on Audits