米ベライゾン、Androidスマホに衛星直接通信–無料で利用可能、今秋から提供

AI要約

米携帯通信事業者のVerizonが衛星を活用した緊急通信と位置情報サービスを提供することを発表。

AppleのiPhone 14以降やGoogleのPixel 9シリーズでも衛星通信機能を利用可能に。

Skylo Technologiesと提携してVerizonユーザー向けに緊急テキストと位置情報サービスを提供予定。

米ベライゾン、Androidスマホに衛星直接通信–無料で利用可能、今秋から提供

米携帯通信事業者のVerizonは米国時間8月26日、衛星を利用した緊急通信と位置情報サービスを米国の一部でAndroidスマートフォン向けに今秋から提供すると発表した。衛星での通信サービスを提供する米Skylo Technologiesと提携した。

 スマートフォンによる衛星通信機能としては、Appleの「iPhone 14」以降が緊急通信に対応。今秋提供する「iOS 18」では、通常のテキストや絵文字が送信できるようになる。Googleの「Pixel 9」シリーズでも、衛星経由の緊急通信が利用できる。

 Skyloはスマートフォンの通信チップで「Lバンド」の静止衛星と接続できる地上インフラを開発しており、Verizonとの提携で今回のサービスが提供される。Verizonのユーザーなら、追加費用なしで衛星経由の緊急テキストと位置情報サービスが利用できる。対応デバイスはPixel 9シリーズと、Samsungの「Galaxy S25」だ。

 Verizonで広報を務めるKaren Schulz氏は、2025年に同社のユーザーはSkyloのネットワークと互換性のない相手にも衛星経由で通常のテキストメッセージが送信できるようになると海外メディアのSpaceNewsに語っている。Skyloは以前、互換性のあるデバイスなら同社の静止衛星を経由して5~15秒の遅延でテキストを送受信できると述べていた。