スペースX「ファルコン9」、第1段が着陸失敗–炎上し転倒

AI要約

SpaceXのFalcon 9が海上のドローン船に着陸中に炎上し、転倒した。

Falcon 9はStarlink衛星21機を軌道に投入し、再使用記録を更新した。

事故は稀で、FAAの調査中にスペースXは再飛行を見合わせている。

スペースX「ファルコン9」、第1段が着陸失敗–炎上し転倒

Space Exploration Technologies(SpaceX)の「Falcon 9」の第1段エンジン(ブースター)が海上のドローン船に着陸する際に炎上し、転倒した。

 米国時間8月28日に米フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられたFalcon 9は、衛星ブロードバンドサービスの「Starlink」衛星21機を軌道に投入した。今回使用した第1段エンジンにとって23回目の打ち上げであり、新たな再使用記録となった。

 その後第1段エンジンは大西洋上に設置された無人のドローン船に着陸したが、第1段エンジンの下部から炎が上がり、直後に転倒した。SpaceXはFalcon 9と大型ロケット「Falcon Heavy」の打ち上げを267回連続で成功させており、事故は珍しい。

 SpaceXは今回の事故についての詳細を明かしていないが、カリフォルニア州から予定されていた別のStarlinkミッションを中止した。海外メディアのSpace.comによると、米連邦航空局(FAA)は着陸失敗の調査を要求しており、調査が終了するまでFalcon 9は再飛行しないと発表している。