最大16コアのRyzen 9000上位モデル「Ryzen 9 9950X/9900X」が遂に発売

AI要約

新しいAMD Ryzen 9000シリーズプロセッサが登場し、上位モデルのRyzen 9 9950XとRyzen 9 9900Xが発売された。

性能向上やゲーム、制作用途でのパフォーマンスが強調され、サポートする新チップセットやメモリ規格も紹介されている。

各モデルの主なスペックも紹介されており、幅広いニーズに対応している。

最大16コアのRyzen 9000上位モデル「Ryzen 9 9950X/9900X」が遂に発売

 Zen 5アーキテクチャを採用したデスクトップ向け「AMD Ryzen 9000シリーズプロセッサ」(以下「Ryzen 9000」と表記)の上位モデルが発売された。今回入荷したのはAMD Ryzen 9 9950X、AMD Ryzen 9 9900Xの2つで、サーマルソリューション(CPUクーラー)は付属しない。

 店頭価格は順に119,800円、88,800円。ツクモパソコン本店は購入特典として涼感マフラータオル(ボトルケース付き)を配布している。

■ AMDの新世代デスクトップ向けCPU

 Ryzen 9000はSocket AM5型ソケットに対応したCPUで、最新の「Zen 5」アーキテクチャを採用したというもの。Zen 5採用のRyzen 9000は、前世代のRyzenプロセッサの「Zen 4」と比較してIPC性能が平均16%向上したといい、最上位のAMD Ryzen 9 9950Xは世界最速のコンシューマー向けデスクトップパフォーマンスを発揮するとしている。

 特に、ゲームや制作におけるパフォーマンスをアピールしている。AAA級の大作から人気eスポーツまで、幅広いゲームタイトルでのスムーズなプレイと高いフレームレートを実現するといい、また、3Dモデリング、製品のビジュアライゼーションなどにおいて、シングルスレッドおよびマルチスレッドの優れたパフォーマンスを提供するとしている。

 Ryzen 9000をサポートする新しいチップセットとしてAMD X870E、AMD X870を用意し、PCIe 5.0、DDR5、USB4、Wi-Fi 7などをサポートするとしている。新チップセットは、AMD EXPOテクノロジーによりさらに高速なDDR5メモリのオーバークロックにも対応するように設計されているという。

 なお、AMD X870E、AMD X870を搭載したマザーボードはまだ登場していないが、これまでのチップセット(AMD X670E、AMD X670、AMD B650E、AMD B650、AMD A620)もRyzen 9000をサポートするとされている。

 AMD Ryzen 9 9950Xの主なスペックは、コア/スレッド数が16/32、ブースト/ベース周波数が最高5.7GHz/4.3GHz、総キャッシュ容量が80MB、TDPが170W。

 AMD Ryzen 9 9900Xの主なスペックは、コア/スレッド数が12/24、ブースト/ベース周波数が最高5.6GHz/4.4GHz、総キャッシュ容量が76MB、TDPが120W。

[取材協力:ツクモパソコン本店とTSUKUMO eX.とパソコンショップ アークとパソコン工房 秋葉原パーツ館とドスパラ秋葉原本店とオリオスペック]