住信SBIネット銀行、電話窓口に生成AIを活用したバーチャルアシスタントによる自動応対を導入

AI要約

住信SBIネット銀行株式会社がKore.aiの対話型AIプラットフォームを活用してバーチャルアシスタントを導入した。

バーチャルアシスタントは顧客の電話問い合わせに対して自動応答し、GPT-4oを搭載している。

バーチャルアシスタントの導入により、顧客の問い合わせを待たせず応対できるようになった。

住信SBIネット銀行、電話窓口に生成AIを活用したバーチャルアシスタントによる自動応対を導入

 住信SBIネット銀行株式会社は19日、カスタマーセンターの電話窓口において、Kore.ai Japan合同会社の対話型AIプラットフォーム「Kore.ai XO Platform(以下、Kore.ai)」を活用した、バーチャルアシスタントによる電話自動応対を導入したと発表した。

 バーチャルアシスタントには、生成AIエンジンとして、Microsoft Azure OpenAI Serviceが採用され、OpenAIの最新生成AIモデルであるGPT-4oが搭載されている。

 バーチャルアシスタントは、顧客からカスタマーセンターに電話で寄せられた問い合わせに対して、バーチャルアシスタントが対話形式で自動応答する。Kore.aiの高度自然言語処理(NLP)/自然言語理解(NLU)/対話管理技術を組み合わせ、顧客の用件を認識し、バーチャルアシスタントが案内する。

 携帯電話からの電話には、SMSで住信SBIネット銀行の案内URLを送付することも可能。オペレーターによる対応が必要であるとAIが判断した場合は、カスタマーセンターのオペレーターにつなぐ。

 導入を行った株式会社電通総研では、Kore.aiはERP、CRM、ChatGPT や各種ビジネスコミュニケーションツールなど、200以上のエンタープライズシステムとのAPI連携実績があり、幅広い業務で対話形式による自動化が可能と説明。さらに複数のAIエンジンと連携できるよう設計されており、住信SBIネット銀行では、最新の生成AIモデルであるGPT-4oとの連携により、回答精度の向上を実現したという。

 また、Kore.aiは、ノーコード/ローコードのプラットフォームを採用しており、専門的なプログラミング知識がなくても運用できると説明。住信SBIネット銀行でもこの特長を生かし、約3カ月という短期間での導入を実現したとしている。

 住信SBIネット銀行では、バーチャルアシスタントの導入により、顧客からの電話での問い合わせを待たせることなく応対・案内できると説明。バーチャルアシスタントは、一部の問い合わせ窓口から導入を開始し、順次、対応領域を拡大していく予定としている。