「画像生成AIは著作権違反」米国連邦裁判所が判決

AI要約

米連邦地方裁判所にて、生成AI「Stable Diffusion」が出力する画像の著作権に関する画期的な判決が下された。

裁判では、MCUなどの映画におけるコンセプトアートを手掛けるKarla Ortiz氏がStable Diffusionを訴え、AI学習に使用された画像データセット「LAION」が著作権侵害であるかが争われた。

裁判所はLAIONデータセットの使用が著作権侵害であると判決し、情報開示を求めた。

「画像生成AIは著作権違反」米国連邦裁判所が判決

米連邦地方裁判所にて、生成AI「Stable Diffusion」が出力する画像の著作権に関して画期的な判決が8月12日(現地時間)に下された。

 米連邦地方裁判所にて、生成AIを用いた画像の著作権に関して画期的な判決が8月12日(現地時間)に下された。

 生成AI画像で広く利用されている「Stable Diffusion」のStability AIに対し、MCUを含む数々の映画においてコンセプトアートを手掛けるKarla Ortiz氏による訴訟。Stable Diffusionはインターネット上にある画像などからAIを学習しているが、著作権で保護されている画像を用いたAI学習が著作権侵害に当たるかどうかが争われていた。

 

 とくにインターネットから収集された大量の画像データセット「LAION」の使用が著作権侵害に当たるとされてアーティスト側勝訴の判決となった。Stable Diffusionと同じAIエンジンとデータセットを用いたRunwayに対し、LAIONデータセットをどのように収集・構築したかという情報開示が求められるという。

 

文● Ykm/s 編集●ASCII