バイナンス、ベネズエラでアクセス制限か──新大統領がアマゾン、Xも遮断か

AI要約

バイナンス(Binance)がベネズエラユーザーへのアクセス制限に対応するために取り組んでいる状況

ベネズエラでの国営サービスプロバイダーによるアクセス制限が原因となっている問題

ベネズエラ国内での選挙結果や人権侵害に関する情勢とXへのアクセス停止の影響

バイナンス、ベネズエラでアクセス制限か──新大統領がアマゾン、Xも遮断か

世界最大の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)がXへ投稿したところによると、ベネズエラ在住ユーザーは同取引所へのアクセスが困難になっている。

「ソーシャルメディアを含むベネズエラの様々な業界における複数の企業ウェブサイトと同様、バイナンスのページもアクセス制限に直面している」と同取引所は現地時間8月9日に投稿した。バイナンスは、「可能な限り最善かつ迅速な方法で対処するため、状況を注意深く監視している」とし、ユーザーの資金は「安全である」と述べられた。

人権団体VE sin Filtroによると、同国の国営電話・インターネットサービスプロバイダーCANTVがアマゾンクラウドフロントのサービスをブロックしており、その結果、多くの障害が発生しているという。

今回の規制は、現地時間8月8日にニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領が「海外からベネズエラに暴力と憎悪をまき散らし、攻撃しようとするネットワークに終止符を打つ」ために、Xへのアクセスを10日間ブロックすると発表した後に行われた。

国家選挙評議会が現地時間7月28日の大統領選挙でマドゥロ氏が当選したと宣言した後、ベネズエラの混乱は深まった。投票数の80%が集計され、マドゥロ氏が51.2%を獲得し、エドムンド・ゴンザレス・ウルティア(Edmundo Gonzalez Urrutia)氏の44.2%を上回ったと明かされたが、公式集計は発表されなかった。野党はこの数字を不正だと非難し、独自の集計では、83%の集計が完了した時点で、ウルティア氏が67%の得票率でマドゥロ氏の30%を上回ったとしている。

国連の声明によれば、「拘束、負傷、死亡、治安部隊による暴力に関する信頼できる情報」など、逮捕や人権侵害に関する多くの報告がある状況下、Xの停止によって情報の遮断が更に進んでいる。

|翻訳・編集:T.Minamoto|画像:Ronal Labrador/Unsplash|原文:Binance Says Venezuela Platform Is Being Hit by Access Restrictions