英コインシェアーズ、第2四半期は大幅増益

AI要約

イギリスの暗号資産運用会社CoinSharesは2024年第2四半期に約5億1310万ドルの税引き後利益を計上し、暗号資産市場の下落による損失もあったものの、包括利益は前年比5倍に増加した。

同社は運用資産総額をほぼ倍増させ、米国部門を取得するなど事業拡大を達成し、株価も上昇した。

暗号資産市場への需要の高まりとともに、CoinSharesは成長を続けている。

英コインシェアーズ、第2四半期は大幅増益

イギリスに拠点を置く暗号資産運用会社コインシェアーズ(CoinShares)は、2024年第2四半期(4-6月期)に約4億400万ポンド(5億1310万ドル)の税引き後利益を計上し、前年同期の1000万ポンドから大幅に利益を伸ばした。

だが同社は、暗号資産市場が第1四半期の史上最高値の水準から下落したことを受けて、暗号資産の公正価値について4億8140万ドルの損失を計上したとも述べた。ビットコイン(BTC)は第2四半期に12%下落し、2022年第4四半期以来最大の下げ幅を記録している。

その結果、コインシェアーズの第2四半期の包括利益は3260万ドル、前年同期の630万ドルから約5倍となった。

包括利益:当期純利益に保有資産の含み益や含み損を織り込んだ利益のこと。(野村證券 証券用語解説集より)

6日に行われた決算発表によると、コインシェアーズの運用資産総額は27億ドルから53億ドルへとほぼ倍増した。

また、ヴァルキリー(Valkyrie)のETF(上場投資信託)部門を買収し、ETP(ETFを含む上場取引型金融商品)ビジネスに米国部門を加えたこともあって、運用手数料は2845万ドルと2倍以上に増加した。

ストックホルムに上場している同社の株価は、8.5%近く上昇し、56.60スウェーデンクローナ(5.43ドル)となった。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部|画像:同社ウェブサイト(キャプチャ)|原文:CoinShares Netted $513.1M Profit in Q2