JSI、米マクサー衛星「WorldView Legion」画像を年後半から販売–分解能は30cm

AI要約

日本スペースイメージング(JSI、東京都中央区)は米Maxar Technologiesが運用する地球観測衛星「WorldView Legion」2機の画像を2024年後半から販売する。Maxar Technologiesは2機を太陽同期軌道に載せ、将来的に中傾斜軌道4機を含む6機のコンステレーションとなる。

WorldView Legionの分解能は1ピクセルが30cmに相当し、都市計画や経済活動の調査、被災状況の把握などに活用される。撮影幅は衛星直下で9km。高分解能衛星としては、これまでにはない観測頻度での撮影が可能で、動態把握や災害時の経過観察が期待される。

従来の「WorldView」とは異なり、SSOだけでなく中傾斜軌道を周回する衛星でのコンステレーションとなるため、早朝や夕方などさまざまな時間帯で撮影できる。画像は2024年後半から販売される予定。

JSI、米マクサー衛星「WorldView Legion」画像を年後半から販売–分解能は30cm

日本スペースイメージング(JSI、東京都中央区)は米Maxar Technologiesが運用する地球観測衛星「WorldView Legion」2機の画像を2024年後半から販売する。7月25日に発表した。

 Maxar Technologiesは2機を太陽同期軌道(SSO)に載せることに成功。WorldView Legionは将来的に中傾斜軌道4機を含む6機のコンステレーションとなり、一部の地域では1日最大15回観測する能力が見込まれているという。今回の2機は米国時間5月2日に打ち上げられ、7月18日に画像が公開された。

 軌道高度が450kmのWorldView Legionの分解能は1ピクセルが30cmに相当。個々の建物の特徴や自動車の形状を特定できるとされ、都市計画や経済活動の調査、被災状況の把握などに活用できるという。自動車の形状は乗用車なのかバンなのかを把握できるとしている。撮影幅は衛星直下で9km。

 将来的に6機のコンステレーション運用となり、高分解能衛星としては、これまでにはない観測頻度での撮影が可能と説明。動態把握や施設の稼働状況の把握、災害時の経過観察が期待できるという。

 従来の「WorldView」はSSOを周回するため、撮影時間は(撮影場所の時間で)10時30分頃。WorldView LegionはSSOだけでなく、中傾斜軌道を周回する衛星でのコンステレーションとなることから、早朝や夕方などさまざまな時間帯で撮影できるとしている。