「Gemini」が「Google Workspace」内のデータから回答できる拡張機能がベータ公開

AI要約

GoogleはGemini向けのGoogle Workspace拡張機能をオープンベータとして公開した。Geminiが回答を生成し、GmailやGoogle ドライブ内の情報を活用できるようになった。

拡張機能によりGeminiが日常業務のワークフローにアクセスし、より適切な回答を提供する。アクセスはGoogle ドライブ内のファイルに限定されるが、オープンベータ期間中はアクセス制御に注意が必要。

拡張機能経由でGeminiがアクセスしたデータはAIモデルの改善に活用されるが、他者や機関との共有はされないとしている。

「Gemini」が「Google Workspace」内のデータから回答できる拡張機能がベータ公開

 米Googleは7月16日(現地時間)、同社の生成AI「Gemini」向けの「Google Workspace」拡張機能をオープンベータとして公開した。「Google Workspace」のGemini Business/Enterprise/Education/Education Premiumアドオンのユーザーが利用できる。

 管理者が「Google Workspace」拡張機能を有効化すると、Gmailや「Google ドライブ」、「Google ドキュメント」内の情報を基に「Gemini」が回答を生成できるようになる。「Gemini」を使ってGmailから情報を探す、「Google ドキュメント」に記載された情報の要約やまとめを生成するといったことが可能だ。日常業務のワークフローに「Gemini」がアクセスできるようになり、業務に対するより適切な回答を得られるだろう。

 「Google Workspace」拡張機能がアクセスできる情報は、「Google ドライブ」内のアクセス制御設定に従っており、ユーザーが所有者のファイル、または共有されているファイル(共有ドライブ経由を除く)に限られる。ただしオープンベータ期間中は、ユーザーIDとデバイスの位置やセキュリティ状況といった情報に基づいてアクセス制御を管理できるコンテキストアウェア アクセス(CAA)がサポートされないので、注意。

 なお、「Google Workspace」拡張機能経由で「Gemini」がアクセスしたデータは、AIモデルの改善に利用されたり、他人に確認されたり、他のユーザーや機関に共有されることはないとしている。