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「Microsoft Teams」でCopilotがメッセージの下書きを仕上げられるように
Microsoft Teamsの2024年6月のアップデート内容が発表された。
新機能にはCopilotによるメッセージ編集、メッセージの翻訳機能、スラッシュコマンド機能などが含まれる。
会議関連ではCopilot for Salesプラグインの追加や会議の録画管理、議事録作成、AIによる会議の要約へのアクセスを管理する機能が追加された。
![「Microsoft Teams」でCopilotがメッセージの下書きを仕上げられるように](/img/article/20240703/668475221c3cd.jpg)
米Microsoftは、ビジネスコミュニケーションアプリ「Microsoft Teams」(デスクトップ・Web版)の2024年6月のアップデート内容を発表した。
◆ チャットとコラボレーション
■ Copilotによるメッセージの編集
チャットまたはチャネルで作成したメッセージの下書きを、Copilotで編集できる機能が追加された。『行動喚起を追加する』、『説得力のあるものにする』、『メッセージを箇条書きに変換する』などのプロンプトを入力すると、Copilotが指示に合わせてメッセージを編集してくれる。
■ メッセージの翻訳機能の設定
設定言語とは別の言語のメッセージを受信すると、設定言語への翻訳が提案される。さらに、翻訳したくない言語や、メッセージの自動翻訳のON/OFFを細かく設定可能だ。
■ スラッシュコマンド機能
従来は複数回のマウスのクリックが必要だった操作を、代わりに作成ボックスに「/」(スラッシュ)を入力し、表示されたコマンドを選択することで実行可能なスラッシュコマンド機能が追加された。スラッシュコマンドで、新規ウィンドウでチャットを開く、コードブロックを追加、設定画面へ移動、プレゼンスを変更といった操作が可能だ。
■ グループチャットに「今すぐ会議」が追加
グループチャット内に「今すぐ会議」機能が追加された。会議をスケジュールせずに、グループチャット内で通話を開始できる。
■ コードブロックの共同編集
ループコンポーネントを使用して、コードブロックを共有および共同編集できるようになった。コードをループコンポーネントに挿入する、もしくはネイティブコードブロックをループコンポーネントに変換することで、コードブロックを共有可能。これによりループコンポーネントにアクセスできるユーザーは、誰でも共同編集に参加できるようになる。
■ 「Azure DevOps」のパーマリンクからコードプレビューを表示
Microsoft Azureが提供するソフトウェア開発・運用ツール「Azure DevOps」のパーマリンクをチャットに貼り付けることで、コードプレビューをチャット上に表示できるようになった。
■ メッセージ入力ボックスの刷新
メッセージ入力ボックスが刷新され、作成と送信がシンプルで直感的に行えるようになった。これにより、メッセージ編集、絵文字挿入、ループ コンポーネント、Copilot アシスタンスなどのよく使用する機能にすばやくアクセス可能。[+]ボタンを押すことで、ファイルの添付、ビデオクリップの録画、会話へのアプリ追加といった機能を表示できる。
■ マルチテナント組織(MTO)ユーザー向け機能
複合企業や合併組織などマルチテナント組織に向け、一貫性のあるコミュニケーションができる改良が施された。他のMTOテナントのユーザーの詳細なプロフィールの表示やファイルの共有が可能。またホームテナントから全てのチャットスレッドにアクセスでき、テナントを切り替える手間を省けるようになっている。
◆ 会議
■ 「Copilot for Sales」プラグインの使用
営業担当者向けに設計されたAIアシスタント「Copilot for Sales」Teams用プラグインが追加された。会議中に「Copilot for Sales」が会話の内容をリアルタイムで処理し、必要な情報を提案したり、「Dynamics」や「Salesforce CRM」のデータによる分析などを行ってくれる。
■ 会議の録画、議事録作成、AIによる会議の要約へのアクセスを管理
会議の主催者は、会議の録画、議事録作成、会議の要約などの議事録に基づくAIの生成情報にアクセスできる出席者を管理できるようになった。アクセスできる出席者の範囲は、全てのユーザー・主催者と共同主催者・特定のユーザーの3つから選択可能。デフォルトではすべてのユーザーに設定されているが、会議の主催者は会議の開始前に設定を変更できる。