虎ノ門駅直結 29階建て複合施設開発で「スマートビル化プロジェクト」

AI要約

虎ノ門一丁目東地区市街地再開発組合とNTTコミュニケーションズは、2027年竣工予定の「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」に向け、スマートビル化実現を検討する。

計画されている複合ビルは、約1.1haの計画区域内に「INCLUSIVE GATE」というコンセプトで整備され、次世代型ワークプレイスと共創の場を提供することを目指している。

スマートビル化では、省エネ、脱炭素、業務効率化、利便性向上のためにさまざまな取り組みが行われ、IOWN構想を活用した次世代技術も検討されている。

虎ノ門駅直結 29階建て複合施設開発で「スマートビル化プロジェクト」

虎ノ門一丁目東地区市街地再開発組合とNTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、2027年竣工予定の「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」におけるスマートビル化実現に向けた検討を開始する。

虎ノ門駅直結の29階建て複合ビルの開発が進められており、約1.1haの計画区域内に、延床面積約12万m2の「駅と一体となった国際的なビジネス交流拠点」を整備する。「INCLUSIVE GATE」をコンセプトに、次世代型ワークプレイスと共創の場を創出し、人・情報・技術を世界へと発信する場となることを目指す。

スマートビル化に向けては、スマートビルプラットフォームを中核とし、センサー類を接続するためのネットワークをはじめ、ビル内のさまざまな設備を連携。省エネ、脱炭素、維持管理・運用の効率向上、利便性・快適性向上を図る。

省エネ、脱炭素の取り組みとして、エネルギー使用量の可視化や人流データ・エネルギーデータを利用した設備の自動制御に取り組む。

維持管理・運用の効率向上においては、不審者・不審物の検知が可能なロボットなど、ビル内設備と連動可能な各種ロボットを用いて業務の効率化を図る。

利便性・快適性向上に向けては、デジタルサイネージやワーカー向けアプリ等の導入に取り組み、混雑状況の可視化や環境情報の配信、館内動線の非接触対応による設備連動等の導入も目指す。

NTT Comは、事業者の要望をもとに、企画・構想から設計・構築、運用に至るまでの各フェーズにおいて、ステークホルダーと連携しながら、スマートビル化に向けた一貫した取り組みを進める。また、IOWN構想に基づく次世代技術等の活用も検討する。

今後は、事業者、NTT Comに加え、日本設計もシステム設計監修として参画し、スマートビル化の検討からシステムの実装・運用まで連携。竣工後も改善を重ねながらアップデートしていくことで、さらに進化したスマートビル化を図る。

再開発地区の所在地は東京都港区虎ノ門一丁目1000番。規模は、敷地面積6,397.27m2、延床面積119,886.17m2、地上29階・地下4階、高さ171.31m。主要用途は事務所、店舗、ビジネス支援施設等。竣工は2027年6月15日予定。