米津玄師、「虎に翼」主題歌オファー当初の思い明かす「朝ドラの音楽ってどういうものか」

AI要約

米津玄師がNHK連続テレビ小説「虎に翼」の主題歌について語った。

オファーを受けた当初、朝ドラに不慣れ感を抱いていたが、ドラマのテーマに対して真剣に向き合い、音楽を制作した経緯を明かした。

女性の孤独な戦いを表現するために、歌詞やフレーズにこだわりを持ち、音楽制作に取り組んだ様子が窺える。

米津玄師、「虎に翼」主題歌オファー当初の思い明かす「朝ドラの音楽ってどういうものか」

 シンガー・ソングライター米津玄師(33)が1日放送のTBS系「日曜日の初耳学」(日曜午後10時)に出演。現在放送中のNHK連続テレビ小説「虎に翼」主題歌について語った。

 米津は伊藤沙莉主演の同ドラマの主題歌「さよーならまたいつか!」を担当したが、オファーを受けた当初「朝ドラが個人的には、正直あんまりなじみがなくて。朝ドラの音楽ってどういうものかというところから始まった」と思い悩んだことを明かした。

 「虎に翼」は昭和初期、日本初の女性裁判官・三淵嘉子をモデルとした物語。「朝にふさわしい爽やかなものが求められてるんだろうなと思いつつも、そもそも『虎に翼』の物語がフェミニズムが土台にある物語。そこに対して男性としてどう向き合っていけばいいのか、避けて通れない視点だったので、緊張感みたいなものがありました」と話した。

 続けて「女性の地位向上を邪魔したくないというか、自分の音楽によって少ない影響だったとしても、一滴墨汁を垂らすみたいな形になっちゃうのも、目覚めの悪い話だなと思うので。ちゃんと理解した上で音楽を作るべきだなというのはすごく思ったのは覚えてます」と思いをはせた。

 女性の孤独な戦いを表現するために、2番の歌詞には俳人種田山頭火の名句「しぐるるやしぐるる山へ歩み入る」を引用。曲中では「山」を「町」に変えたが「元々好きなフレーズだったんですが、『しぐるる』の音がすごく好き。音としても面白さを覚えていて、この曲にすごく合うと思ったので使わせてもらった。いろんな人間がいたとしても、共有できなければ孤独と変わらないと思うので」と明かした。