混合団体銀メダル 斉藤立は屈辱の2連敗に涙止まらず「4年後に借りを返す」/柔道

AI要約

パリ五輪第9日、柔道混合団体決勝で日本はフランスに3―4で敗れ、2大会連続の銀メダルを獲得。

斉藤立選手が屈し、涙を流す場面も。

斉藤立選手は祖父斉藤仁さんの足跡を追い、再び頂点を目指す決意を示す。

混合団体銀メダル 斉藤立は屈辱の2連敗に涙止まらず「4年後に借りを返す」/柔道

パリ五輪第9日・柔道(日本時間4日、シャンドマルス・アリーナ)混合団体で、日本は東京五輪と同じ顔合わせとなった決勝でフランスに3―4で敗れ、2大会連続の銀メダルに終わった。3-3からの代表戦は斉藤立(22)=JESグループ=が屈した。

屈辱の2連敗に男子100キロ超級の斉藤は涙が止まらなかった。

「今は本当にまだまだ力不足。それだけです」

フランスとの決勝は日本の3人目として、100キロ超級王者リネール=同奥=との対戦。内股で一本を取られた。その後に3-3となり、代表戦は男女各3つの階級区分からコンピューターで無作為に選ばれた階級が行われる。

暗くなった会場の大型ビジョンにスロットマシンが映し出され、男子90キロ超級でストップ。地元の英雄リネールと斉藤の再戦となり、館内は興奮のるつぼと化した。

関係者によると、スロット風の演出が採用されたのは2022年世界選手権から。以前は抽選開始の合図後に突然、選ばれた階級が映し出された時もあった。斉藤は延長戦でリネールに技ありを取られて勝負あり。この日に出場した3試合は全敗となった。

父は1984年ロサンゼルス五輪、88年ソウル五輪の95キロ超級金メダリストだった故斉藤仁さん(享年54)。親子メダルは達成したが、斉藤立の表情は晴れない。「このメダルは自分がもらったものではなく、チームメートに助けられていただいたメダル。4年後に借りを返す」。父が頂点に立ったロサンゼルスでの活躍を心に誓った。