東大准教授が「news23」で「反五輪」「五輪ボイコット」を明言「一番理由にしてるのが…」

AI要約

東京大学准教授の斎藤幸平氏がTBS系「news23」に出演し、五輪をボイコットしている理由を明言。

斎藤氏はスポーツウォッシュやイスラエルの問題への懸念を述べ、五輪に対する反対意見を表明。

専門が経済思想・社会思想であり、著書もベストセラーとなり活躍している斎藤氏。

東大准教授が「news23」で「反五輪」「五輪ボイコット」を明言「一番理由にしてるのが…」

 東京大学准教授の斎藤幸平氏が29日、TBS系「news23」にコメンテーターとして出演。「反五輪」であることを明言した。

 パリ五輪での日本人選手の活躍などを伝える中で、メインキャスター小川彩佳から五輪について聞かれた斎藤氏は「いやあ、全然見てないですね。私、反五輪で、(見るのを)“ボイコット”してるんですけど」と答えた。

 小川から「ボイコットなんですね?」と聞かれると、斎藤氏は「はい。理由はいろいろあるんですけど、いきすぎた商業主義が好きじゃないとかもあるんですけど、やっぱり今回一番私が理由にしてるのは、スポーツウォッシュに加担したくないということで」と説明した。

 そして「それはどういうことかというと、やっぱりイスラエルの問題ですね。ロシアは戦争を理由に出れることができないわけですね。ところが国際司法裁判所がイスラエルのやってることというのはジェノサイドであり、占領政策自体も国際法違反だということを勧告している。にもかかわらず、国際社会であるとか、オリンピック協会というのが、イスラエルとしての参加は認めているというダブルスタンダードがあると。これでみんなが盛り上がって“平和の祭典良かったね”というふうにみんながもし仮になってしまったら、もしかしたらパレスチナの人たち、ガザの人たちが忘れられてしまって、このジェノサイドを覚えている人たちがいない、っていうことに私は少しでも抵抗したいなと思って、(五輪を)見ないようにはしている」などと話した。

 斎藤氏は専門が経済思想・社会思想。著書「人新世の『資本論』」はベストセラーになっている。数々の報道、情報番組などでコメンテーターとしても活躍している。