安田顕、50代を迎えても変化ナシ!「遠近両用メガネを買いました。でもそれくらいです」

AI要約

安田顕さんが主演俳優として出演したノワールミステリー映画『朽ちないサクラ』の撮影秘話や印象深いシーンについて語られている。

安田さんが初共演の杉咲花さんとの共演について、フラットな姿勢で臨むことや終盤の緊張感あるシーンでの心境を述べられている。

撮影の終盤でのふたりきりのシーンや映像の客観的な視点について、原作の面白さや作品の完成度に感嘆の意を表している。

安田顕、50代を迎えても変化ナシ!「遠近両用メガネを買いました。でもそれくらいです」

脇役、主演、善人、悪人と、どんな立場のどんな役柄でも自在に演じ切る俳優・安田顕さん(50歳)。

現在も『孤狼の血』シリーズでも知られる作家、柚月裕子さんの原作を実写映画化したノワールミステリー『朽ちないサクラ』が公開され、印象深い演技を見せています。

杉咲花さんが、親友の殺人事件の真相に、自らの手で迫ろうとする愛知県警の広報職員・泉役で主演を務める本作。安田さんは、泉の上司で元公安の富樫役に扮しています。初共演の杉咲さんの印象や、クライマックスに訪れる、2人きりのシーンについて聞きました。また、50代を迎えた安田さんが感じる変化とは?

――富樫役で出演されることに決まったときの期待感を、主人公の泉役が杉咲さんであることと照らし合わせて教えてください。

安田顕さん(以下、安田)「原作を読ませていただきまして、杉咲さん演じる主人公はこういう方なんだと思いました。ストーリーもすごく面白かったです。そのなかで重要なポジションである富樫の役をいただけて本当に嬉しかったですし、杉咲さんとは初めての共演ですから、お会いできるのをとても楽しみにしていました」

――杉咲さんには、もともとどんな印象を持たれていましたか?

安田「フラットです。もちろん俳優さんとして名前も存在も存じ上げていましたが、フラットです」

――フラットというのは、杉咲さんがフラットな方という意味合いですか? それとも、安田さんが、どなたかと対峙する際、もしくは現場に臨む際の姿勢がフラットということでしょうか。

安田「どちらもです。大先輩の方や、自分が幼少期の時にファンだった方と現場でお会いすることもあるわけですけど、なるべくフラットな状態で臨みたいと思っています。杉咲さんはお若い方ですが、ちゃんと主演を張ってらっしゃる俳優さんなので、やはりフラットに臨みたいと思っています」

――終盤のふたりきりの緊張感あるシーンは、目撃しているこちらも身じろぎできませんでした。

安田「台本上、非常に長いセリフのやりとりが続きましたが、一緒にお芝居できているという喜びがとても強かったです。“これは引きで2回”“ここは寄りで”とか、長回しで何度も演じさせていただいたシーンでしたが、お芝居ってすごく楽しいなと、そこにあった緊張感も含めて、印象に残っています」

――撮影スケジュールとしては、どの辺のタイミングだったのでしょうか。

安田「僕は最終日の前日でした。杉咲さんはその後もあったと思いますけどね。僕と杉咲さんの撮影としては最後です。あのシーンで呼んでもらえて、ああいう形に原廣利監督(『帰ってきた あぶない刑事』)が仕掛けてくださって、感謝申し上げます」

――出来上がった映像は、客観的に観られるものなのでしょうか。観客として楽しむことはできますか?

安田「どうしても客観的には見られないです。でもとにかく読み進めていくのが、とても面白い原作でしたし、その面白い本が生み出した物語が、予想を上回る映像世界で繰り広げられていると感じました。終盤の点と点が線になっていく様は、観ていてすごく楽しく、非常に興味深かったですね」