海外視察の報告書を公表してこなかった福岡県議会、改革チーム設置…予算明確化や公表方法を議論へ

AI要約

福岡県議会は30日、県議による海外視察のあり方を見直すため、超党派の県議でつくる議会改革プロジェクトチームを設置した。

PTは海外視察にかかる予算の根拠の明確化や、事前・事後の報告の公表方法を議論する予定である。

報告書の作成義務や復命書の開示が透明性を欠いていることから、県議会として見直しを行う必要があるとしている。

 福岡県議会は30日、県議による海外視察のあり方を見直すため、超党派の県議でつくる議会改革プロジェクトチーム(PT)を設置した。県議会では視察の報告書が公表されてこなかったことなどが明らかになり、その意義や透明性を疑問視する声が上がっていた。6月定例会の会期中をめどに改革案をまとめる。

 PTは各会派の代表者ら10人で構成。海外視察にかかる予算の根拠の明確化や、事前・事後の報告の公表方法を議論する予定だ。

 現在は県議に報告書の作成義務はなく、同行した県職員がつくる「復命書」も開示請求なしに閲覧できない。香原勝司議長はこの日、服部誠太郎知事から▽視察の結果は積極的に公表することが望ましい▽予算も必要額を精査して、県民への透明性を高めるべきだ――などの意見を受けたと明らかにし、「県議会として主体的に見直しを行う必要がある」と説明した。