日本原燃、覆土の成分変更を中止 青森・六ケ所の放射性廃棄物処分

AI要約

日本原燃の増田尚宏社長は、低レベル放射性廃棄物を埋設処分する施設での覆土成分変更を中止し、原子力規制委員会の許可を得た当初の方針で進めることを明らかにした。

原燃が提案した変更案は、粘土の割合を減らすことで水浸透を懸念した規制委に説明を求められていたが、時間を要する対応を考慮して撤回した。

増田氏は覆土の開始を8月に見込んでおり、「性能は満たせるとしても、説明責任を果たすためには時間がかかり遅れを避けたい」と説明した。

 日本原燃の増田尚宏社長は29日の記者会見で、低レベル放射性廃棄物を埋設処分する青森県六ケ所村の施設で使う覆土の成分変更を中止し、原子力規制委員会から許可を得た当初の方針で行うと明らかにした。原燃の変更案は当初例示した成分より粘土の割合を減らすもので、水が浸透しやすくなると懸念した規制委が説明を求めていた。その対応に要する時間を踏まえて方針を撤回した。

 原燃は8月の覆土開始を見込んでおり、増田氏は「変更しても性能は満たせる」としていたが、「説明責任を果たすには非常に時間がかかる。覆土が遅れることは避けたい」と釈明した。