1万台故障した学校配備のタブレット 納入業者が謝罪、無償対応へ

AI要約

徳島県教育委員会が県立学校に配備したタブレット端末の故障問題について、端末を納入した四電工が不足分を無償提供、修理する申し出をした。

端末の故障台数は1万117台であり、四電工は不足分を7月末までに補充できる見通し。県教委は受け入れを表明した。

四電工は500台の無償提供と修理だけでなく、追加修理にも応じる姿勢を示し、過去に3500台を提供している。

1万台故障した学校配備のタブレット 納入業者が謝罪、無償対応へ

 徳島県教育委員会が県立学校に配備した「1人1台」のタブレット端末に故障が相次いでいる問題で、端末を納入した四電工(高松市)が28日、不足分を補いたいとして、端末の無償提供と修理を県教委に申し出た。中川斉史(ひとし)教育長は受け入れる考えを示した。

 県教委によると、バッテリーの膨張など端末の故障台数は今月20日時点で1万117台。2021年度に利用を始めた1万6500台の61%に達している。交換や修理が追い付いていない不足数は1464台で、複数の生徒で1台を使う措置などをとっている。

 四電工は、順調に手続きが進めば7月末までに追加納入などができるとしており、1人1台の端末環境が回復できる見通しとなった。

 この日、四電工執行役員の田中顕・徳島支店長らが教育委員会に出席し、「学校現場に多大なご迷惑をかけた。社会的・道義的責任を果たしたい」と謝罪。無償による端末500台の提供と2千台のバッテリー修理に加え、今後も故障が出た場合は1千台を上限に追加修理に応じるとした。すでに四電工は昨年12月以降、3500台を提供している。