規格外の卵、濃厚なめらかプリンに変身 高校生がアイデア

AI要約

千葉県旭市の県立旭農業高校畜産科の生徒が飼育している規格外鶏卵を使用したプリン「たまごたっぷりん」がカフェでお披露目された。

規格外の鶏卵をフードロス削減のために活用し、旭農高と千葉女子高の生徒がコラボレーションして開発したプリン。

容器は再利用可能なガラス製で、鶏卵の鮮度を活かし、香料も抑えた濃厚でしっとり感のあるプリンを提供。

規格外の卵、濃厚なめらかプリンに変身 高校生がアイデア

 千葉県旭市の県立旭農業高校畜産科の生徒が飼育しているニワトリの規格外鶏卵を使ったプリン「たまごたっぷりん」が完成し、17日、同市のカフェ「Charlie(チャーリー)」でお披露目された。昨年から連携を始めた県立千葉女子高校(千葉市)の生徒が考案したレシピとネーミングを基に開発した。

 旭農高では、320羽のニワトリを飼育しており、1日に約50個の販売できない規格外鶏卵が発生していたという。昨年8月の両校の体験学習で規格外の鶏卵の存在を知った千葉女子高の生徒がフードロス削減の一環としてプリンにすることを考案。今年4月にチャーリーで製造研修が始まり、プリン自体の風味だけでなく、カラメルの粘度などにもこだわり、約1カ月かけて濃厚でしっとり感のあるプリンを完成させた。チャーリーの湯浅愛さんによると、産みたての鶏卵をその日のうちに調理するため、鮮度が高く、香料も抑えることができるという。

 容器も再利用が可能なガラスを採用し、生徒がデザインしたラベルを貼っている。旭農高畜産科の山口羚央(れお)さん(3年)は「初めての体験で達成感がある。なめらかでおいしいプリンに仕上がった」と話した。

 価格は120グラム入りで税込み350円。週30個の販売を予定している。問い合わせはチャーリー(0479・85・8210)【近藤卓資】