教職員の言動「セクハラと感じ不快」、児童生徒402人 千葉県調査

AI要約

千葉県教育委員会が2023年度のセクハラ・体罰調査結果を公表。402人が教職員の言動をセクハラと感じ、不快だと回答。

調査によると、小中高特別支援学校で感じたセクハラの内訳や項目別の回答が明らかに。

体罰は確認されず、ハラスメントに対する受け答えも増加。県教委は子供たちへの対応について対策を強化する考え。

教職員の言動「セクハラと感じ不快」、児童生徒402人 千葉県調査

 千葉県教育委員会は22日、県内の公立小中学校、高校、特別支援学校計1111校(千葉市立校を除く)に通う児童・生徒46万8790人を対象とした2023年度のセクシャルハラスメント(セクハラ)・体罰の調査結果を公表した。教職員の言動をセクハラと感じ、不快と回答したのは402人(前年度比22人減)だった。

 調査結果によると、402人の内訳は、小学校44人▽中学校185人▽高校167人▽特別支援学校6人。項目別(複数回答可)では「不必要に身体に触られ、不快だった」が140人で最多。「性的な話・冗談などを言われ、不快だった」93人、「容姿などの身体的特徴を話題にされ、不快だった」75人と続いた。

 県教委によると、今回の調査で体罰は確認されなかった。調査ではセクハラ以外のハラスメントについての聞き取りもあり、ハラスメントを受け不快と回答したのは1239人(同157人増)に上り、うち小学生が941人(同141人増)と最多だった。

 県教委教職員課は「大人同士の関係で許容されない言葉や言動であっても、子どもたちへの対応では指導の範囲ということで言いやすく、ハラスメントにつながる。子どもに対しても許容されないという視点で(対策に)取り組んでいきたい」と話している。【松尾知典】