性犯罪公判に職員を多数動員 第三者傍聴防ぐ目的、横浜市教委

AI要約

横浜地裁の教員性犯罪事件の公判で、市教委が多数の職員を動員し、第三者が傍聴できない状況が続いていたが、市教委は対応を改める方針を発表する。

横浜地裁の裁判傍聴は先着順で行われるため、早くから並べば傍聴できるが、4月下旬には席が埋まり、傍聴できない事態が起きた。

被害者が子どもであることを理由に、市教委は不特定多数が傍聴すると被害児童が特定される恐れがあると説明していたが、公益性を考慮して対応を改めることになった。

 横浜地裁で審理された教員による複数の性犯罪事件の公判を巡り、横浜市教育委員会が多数の職員を動員し、第三者が傍聴できない事態が相次いでいたことが21日、市教委への取材で分かった。市教委は、いずれも被害者が子どもであることを理由に「不特定多数が傍聴すると被害児童が特定される恐れがある」と説明したが、公益性を考慮して対応を改める方針で21日午後に発表する。

 横浜地裁では、注目事件を除いて裁判傍聴の多くが抽選方式ではなく先着順のため、大人数で早くから並べば、傍聴席を占めることができる。席が埋まれば傍聴できない。4月下旬には、開廷1時間前に傍聴席数を超える行列ができたケースもあった。