妻の胸に残る夫の丁寧な運転 タクシー運転手強盗殺人事件から14年

AI要約

神奈川県平塚市でタクシー運転手の荒井庄次郎さんが殺害され、現金が奪われた事件から20日で14年が経った。

県警が事件の情報収集のためにチラシを配布し、同僚や署員が遺体が見つかった場所で荒井さんに花を手向けた。

しかし、1年経っても事件の手がかりが得られず、情報提供を呼びかけている。

妻の胸に残る夫の丁寧な運転 タクシー運転手強盗殺人事件から14年

 神奈川県平塚市でタクシー運転手の荒井庄次郎さん(当時62)が殺害され、現金が奪われた事件から20日で14年が経った。県警は、事件直前に荒井さんのタクシーが出発したJR平塚駅前で、荒井さんの当時の同僚らと事件現場の写真や地図が載ったチラシ約500枚を配った。石井清一郎・平塚署長は「ささいなことでも良いので、情報を寄せて」と呼びかけている。

 チラシを配った後、署員と元同僚らは、荒井さんの遺体がタクシーのトランクから見つかった市内の新幹線の高架下で、花を手向けた。同僚だった運転手の小安京子さん(59)は「年数が経ち、手がかりが薄れてしまったら悲しい。どうにか解決してほしいと、常に思っている」と話した。

 署によると、この1年で有力な情報は寄せられておらず、手がかりは得られていない。情報は署(0463・31・0110)へ。(加藤美帆)