九州電力、CMに俳優の松重豊さん起用 10月から、オール電化PR

AI要約

九州電力が松重豊さんをオール電化のイメージキャラクターに起用したことを発表。新CMではIHクッキングヒーターの販売促進を狙う。

松重さんは福岡県出身で、九州電力が戸建て住宅のオール電化営業に注力しているため、顧客層との親近感を持つ彼を起用した。

オール電化は再生可能エネルギー活用策として注目されており、九州電力も販売促進に力を入れている。新CM放送に合わせてキャンペーンも展開予定。

九州電力、CMに俳優の松重豊さん起用 10月から、オール電化PR

 九州電力は、オール電化のイメージキャラクターに俳優の松重豊さん(61)を起用すると発表した。10月から新たなテレビCMを放映し、家庭用のIHクッキングヒーターの販売促進を狙う。同社のオール電化PRでのタレント起用は、2005~09年の森高千里さん以来。

 松重さんは福岡県出身。酒を飲めない中年男性が商談帰りに街で外食を楽しむドラマ「孤独のグルメ」シリーズの主演などで知られている。九電は、戸建て住宅のリフォームでのオール電化営業に注力しており、顧客層と年齢が近く、好感度が高い松重さんを起用した。

 CMは「オール電化生活、はじめてみた」がテーマ。松重さんが「これがIH。美しい。火力も十分だ」とクッキングヒーターで唐揚げを調理。おいしそうにほおばる、孤独のグルメばりの食べっぷりも披露した。

 オール電化を巡っては、電力会社はガス機器と激しい競争を繰り広げてきたが、11年の東京電力福島第1原発事故以降、テレビCMで大々的にPRしにくい環境が続いた。ただ、近年は脱炭素化や再生可能エネルギーの有効活用策としてオール電化が注目され、九電も販売促進に取り組んでいる。新CM放送に合わせ、購入者が景品に応募できるキャンペーンも展開する。【久野洋】