厳罰化、来月に前倒し トラック飲酒運転の行政処分 国交省

AI要約

国土交通省は20日までに、飲酒運転をしたトラック運転手への行政処分を10月1日に厳罰化する方針を決めた。

運送事業者への厳罰化措置は、来年1月から施行される予定だったが、早期対応を求めるパブリックコメントにより前倒しとなった。

新たな措置では、飲酒運転確認事業者に100日間の車両使用停止処分に加え、教育不徹底や点呼未実施で停止期間を追加する。

 国土交通省は20日までに、飲酒運転をしたトラック運転手が勤務する運送事業者への行政処分の厳罰化について、実施時期を10月1日に前倒しする方針を決めた。

 当初は来年1月の施行を想定していたが、パブリックコメント(意見公募)に、悪質な事業者への早期対応を求める声が寄せられたことを踏まえた。

 厳罰化するのは、貨物自動車運送事業法に基づく運送事業者への行政処分。飲酒運転根絶に向けた対策を強化するのが目的で、国交省は今月19日、基準改正の通知を業界団体などに出した。

 現行では飲酒運転が確認された事業者は、100日間分の車両使用停止処分を受ける。これに加え10月からは、運転手への教育の不徹底や、酒気帯びの有無を確かめる点呼の未実施が判明すれば、停止期間をそれぞれ100日間分上乗せする。