兵庫県知事の無表情「心の動揺を隠そうと?」不信任決議全会一致可決の異常さを識者が指摘

AI要約

専門家が兵庫県の斎藤元彦知事に関する疑惑告発文書問題についてコメントし、県議会で知事不信任決議が全会一致で可決された異常性を指摘。

白鳥教授は議員の一致した決定が異例であり、議会側の信頼の欠如を指摘。県民の声を代表していることを強調。

斎藤知事の今後についても分析し、議会解散という前例のない決定について疑問を示した。

兵庫県知事の無表情「心の動揺を隠そうと?」不信任決議全会一致可決の異常さを識者が指摘

 現代政治分析が専門の白鳥浩・法政大大学院教授は20日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、兵庫県の斎藤元彦知事をめぐる疑惑告発文書問題で、県議会が19日、全会派が共同提出した知事不信任決議が全会一致で可決されたことが、いかに異常なことかをコメントした。

 白鳥氏は「全会一致、というのは見たことがない。地方自治上では、初めてなんじゃないかと思う。都道府県レベルでは」と、全会一致で知事の不信任決議が可決された重さに言及。「普通は、知事与党があるので1人や2人は、青票(反対)を入れる人はいるはずだが、今回は1人もいなかった。自民も維新も(県知事選で)推薦したのだし、1票くらいは(反対が)いるかなと思ったが、だれ1人として知事と一緒にやりたくないということ」と指摘。議会側の信頼がついえている現実を指摘した。

 その上で「議員の向こうには、県民がいる。全県民が、知事は辞めてくれといっていることと同じ」とも指摘した。

 19日の県議会での斎藤知事について「ずっと無情状でした。いつも無表情でしたが、昨日はまったく動かなかった。心の動揺を隠そうとしているのではないか」と、分析。斎藤知事は今後、10日以内に辞職・失職か議会解散かを迫られるが、不信任決議が可決された過去4人の知事が、だれ1人として選択しなかった議会解散という前例のない判断に、斎藤知事は踏み切るのではないか、という見方もある中、白鳥氏は「(自分自身の)資質が問われていて、自分のこと(が問題になっている問題)なのに、議会を解散するなんて」と、疑問を示した。