首相「極めて卑劣な犯行」 中国で日本人学校の男児刺され死亡

AI要約

岸田文雄首相は、中国南部の広東省深圳市で日本人学校に登校中の男子児童が刃物で刺されて死亡した事件に深い悲しみを表明し、家族の支援に全力を尽くす考えを示す。

首相は事件について中国側に事実関係の説明を求め、日本人学校への通学の安全確保策を検討する意向を示す。

日中関係への影響については現時点で予断を持たず、日本政府と中国側との連携を強化する考えを示す。

首相「極めて卑劣な犯行」 中国で日本人学校の男児刺され死亡

 岸田文雄首相は19日、中国南部の広東省深圳市で日本人学校に登校中の男子児童(10)が刃物で刺されて死亡した事件について「深い悲しみを禁じ得ない。極めて卑劣な犯行で、重大かつ深刻な事案と受け止めている。まずは全力で(児童の)ご家族の支援に当たりたい」と述べた。視察先の石川県内灘町で記者団の質問に答えた。

 首相は「事実関係の説明を(中国側に)強く求めるよう指示した」とした上で「このような事案を二度と繰り返してはならない。日本人の安全確保と再発防止を中国側に強く求めていくと同時に、日本政府としてもできることを全て行っていかなければならない」と述べ、日本人学校への通学の安全確保策を検討する考えを示した。

 事件が日中関係に与える影響については「現時点で予断を持って申し上げることは控える」と述べるにとどめた。【園部仁史】