刺された日本人学校の男児死亡 中国・深圳、親と徒歩で登校中に事件

AI要約

広東省深圳市の深圳日本人学校で10歳の男児が襲われ、死亡した事件が発生。中国南部での日本人被害が続いており、日中関係に懸念が広がる。

6月には江蘇省蘇州市でも日本人学校関連の事件が起きており、安全対策が喚起されている。今回の事件を受けて日中関係への影響が懸念されている。

蘇州市の事件では日本人母子がけがをし、中国人女性が亡くなるという悲劇が発生。外務省は事件を「偶発的なもの」と説明する一方、日本側は説明不足を指摘している。

刺された日本人学校の男児死亡 中国・深圳、親と徒歩で登校中に事件

 中国南部・広東省深圳市の深圳日本人学校に通う10歳の男児が襲われた事件で、在広州総領事館は19日朝、男児が死亡したと明らかにした。男児は18日朝、親と一緒に徒歩で登校中、学校付近で刃物を持った男に刺され、搬送先の病院で治療を受けていた。

 中国では6月にも江蘇省蘇州市で日本人学校の送迎バスが刃物を持った男に襲われた事件が起きている。今回の事件で拘束された容疑者の男の動機は明らかになっていないが、日本側が安全対策を求める中で再び深刻な事件が起きたことから、日中関係への負の影響が懸念されている。

 蘇州市の事件では、日本人母子がけがをし、バス案内係の中国人女性が刺されて亡くなった。中国外務省は当初、「偶発的な事件」と説明したが、北京の日本大使館は「今のところ満足できるような説明は聞いていない」としている。(北京=井上亮)