東京メトログループ会社に国交省が立ち入り検査 データ改ざん問題

AI要約

国土交通省が東京メトロのグループ会社で車輪・軸の組み立てデータ改ざん問題を受け、立ち入り検査を実施。

改ざんされた記録がある車両は155両で、安全確認済みの153両と、基準を大幅に超えた2両が特定されている。

国交省が鉄道事業者全体に緊急点検を指示し、別の不正が発覚した結果、厳正な対処が確認されている。

東京メトログループ会社に国交省が立ち入り検査 データ改ざん問題

東京メトロのグループ会社が列車の車輪と軸を組み立てる際のデータを改ざんしていた問題で、国土交通省は会社に立ち入り検査を行いました。

国交省が19日に立ち入り検査を行ったのは、東京メトロのグループ会社で東京・江東区にある「メトロ車両」の作業所です。

メトロ車両は列車の車輪と軸を組み立てる際に、基準を超える圧力をかけていたにもかかわらず、基準値に収まる数値に書き換えていたということで、不正は少なくとも2011年には始まっていたとみられています。

記録が改ざんされた車両は日比谷線以外の8路線、155両にのぼり、うち153両は安全が確認できたということですが、2両については、基準を大きく上回る圧力がかかっていてとして運用を中止しています。

JR貨物の不正を受け、国交省が全国の鉄道事業者に緊急点検を指示していて、その過程で発覚したもので、国交省は立ち入り検査の結果を踏まえて、厳正に対処するとしています。