「先払い現金化サービス」高利貸し付け疑い 全国2例目摘発、警視庁

AI要約

警視庁が、先払い現金化サービスを利用した高金利の貸金業を行っていた3人を逮捕した。

3人は買取キングという名前で、ゲーム機や家電の買い取りを装い、現金を先払いする形で現金を貸し付けていた。

この手口で全国の約1600人に2億4千万円を貸し付け、1億3千万円の利息を受け取ったとみられている。

「先払い現金化サービス」高利貸し付け疑い 全国2例目摘発、警視庁

 「先払い現金化サービス」と呼ばれる手法で高金利の貸金業を営んだとして、警視庁は、会社役員の萩原教章容疑者(40)=東京都江東区木場3丁目=ら男3人を出資法違反(超高金利)容疑で逮捕し、19日に発表した。認否は明らかにしていない。

 生活経済課によると、3人は「買取キング」の名称で、ゲーム機や家電などの不用品買い取りを装い、客を集めていた。指定した製品の画像を通信アプリで送らせ、買い取り額を先払いする形で現金を貸し付けていた。

 その後、客から製品の発送がなかったとして、キャンセル料名目で元金に加えて利息を請求していたという。同様の手口は先払い現金化と呼ばれ、摘発は全国で2例目という。

 3人の逮捕容疑は2022年5月~23年12月、神奈川県の当時30代の男性ら3人に対し、法定利息の6~13倍に当たる利息計約114万円を受け取ったというもの。同課は3人がこの手口で全国の約1600人に総額2億4千万円を貸し付け、約1億3千万円の利息を受け取ったとみている。(吉村駿)