漁獲を報告せず、船長を書類送検 クロマグロ10トン、宮城

AI要約

気仙沼市の漁港で水揚げしたクロマグロ約10トンの漁獲量を報告しなかった船長が書類送検された。

漁業法違反容疑で同市の男性船長が容疑を認めている。

男性は国に報告すべき漁獲量を報告せず、市場を通さず業者に譲り渡していた疑いがある。

 宮城県気仙沼市の漁港で水揚げしたクロマグロ約10トンの漁獲量を報告しなかったとして、気仙沼海上保安署は18日、漁業法違反容疑で同市の流し網漁船船長の男性(74)を書類送検した。容疑を認めている。

 書類送検容疑は昨年8月~今年5月、北海道や青森県の沖合で捕獲し気仙沼市の漁港に陸揚げしたクロマグロ893匹の漁獲量を、国に報告しなかった疑い。海保による摘発は初めてだという。

 海保によると「市場を通さず、水産業者に譲り渡している漁業者がいる」と匿名の通報があった。男性の漁獲枠は年間約4トン。業者との共謀は認められなかった。