終わらぬ猛暑、梅が狂い咲き? 岡山・竹久夢二「郷土美術館」の中庭

AI要約

岡山市中区で季節外れのウメの花が咲く珍しい事態が起きている。

ウメの花が夏に咲く理由や、猛暑の影響についての専門家の意見も紹介されている。

岡山県内で史上最も遅い猛暑日が観測され、各地で35度超の猛暑が続いているが、週末には天気が崩れるため、猛暑日にはならない見込み。

終わらぬ猛暑、梅が狂い咲き? 岡山・竹久夢二「郷土美術館」の中庭

 終わらぬ猛暑のあおりを受けてか、岡山市中区で季節外れのウメの花が咲いた。場所は大正ロマンを代表する岡山出身の画家・竹久夢二の作品を展示する「夢二郷土美術館」の中庭で、来館者を驚かせている。

 同館によると、12日に中庭のしだれ梅に花が1輪咲いているのが見つかり、14日にも2輪が見つかった。通常は2月末から3月にかけてピンクの花を咲かせるという。

 岡山市半田山植物園の横山直明学芸員によると、落葉樹のウメは夏の間に翌春の花芽を準備し、葉が植物ホルモンを分泌して開花を抑える。

 冬に葉が落ちても気温が低いため花は春まで咲かないが、夏場の猛暑などで葉が落ちると、開花する場合があるという。(大野宏)

■「最遅猛暑日」を更新、各地で35度超す

 岡山県内は18日、高気圧に覆われて各地で気温が35度を超えた。岡山地方気象台によると、県内で観測史上最も遅い「猛暑日」。これまでで最も遅かった前日の17日と、2023年の9月17日を更新した。

 各地の最高気温は倉敷市35.8度▽真庭市久世35.3度▽岡山市北区35.2度▽高梁市35.0度。観測している全16地点をみると、平年より5.8度~8.3度も高かった。

 気象台によると、20日まで高温が続くだが、週末は雨が降り天気が崩れるため、猛暑日にはならない見込みという。

 岡山市北区の下石井公園は18日も日中は人影がまばらな状態。市内の女性(40)は、公園の遊具で遊ぶ長男(4)を見守りながら、「外出するのはなるべく夕方にしている。子どもにネッククーラーをかけて必ずお茶を持って出ている」と話していた。(上山崎雅泰、水田道雄)