日本一早い紅葉は「絵画のよう」 猛暑列島に秋求め3連休に殺到 外国人観光客も魅了
北海道の大雪山系の黒岳の紅葉が今、見頃で多くの登山客や外国人観光客が集まっている。
旭岳は日本一早い紅葉が楽しめる名所で、多くの人がロープウェーで山頂を目指している。
登山客は朝早くから訪れ、満員電車状態のロープウェーで景色を楽しむ。
“日本で一番早い紅葉”とも言われる北海道の大雪山系の黒岳の紅葉が今、見頃です。この週末は多くの登山客や外国人観光客が集まりました。
秋の訪れとともに黄色やオレンジに染まる雄大な山々。日本一早い紅葉の名所、北海道・大雪山旭岳。「神々の遊ぶ庭」と呼ばれるほど、色付きのピークを迎えたその景色はまさに神秘的。
3連休最終日の16日、旭岳には、紅葉をいち早く見ようと多くの登山客が訪れていました。
ロープウェーで山頂に徐々に近付いていくと、木々が鮮やかに色付き、秋の訪れを感じさせます。
ロープウェーを降りた先には…。
この景色をいち早く見ようと早朝からロープウェー乗り場には長蛇の列ができています。100人ほどが始発のロープウェーを待ちわびます。
ロープウェースタッフ
「おはようございます。お待たせしました」
土日や祝日には多くの人が訪れるため、ロープウェーの始発を30分前倒す対応を取りました。
それでも、チケット売り場には登山客が続々と詰め掛け、あふれんばかりです。
鳥取からの登山客
「毎年来ています。紅葉がきれいだから。北海道の(紅葉)は、いろいろな色があって雪があるでしょう。緑、カラマツの緑、ナナカマドの赤と黄色。一日で四季が楽しめる」
愛知からの登山客
「本当はきのう来て、きのう登ろうとしたんだけど、雨でやめたんです。この連休の時期は、必ず紅葉か、もしくは早い時は雪が来るんですけど。それを狙って」
始発から続々と乗車する登山客で車内は満員電車状態に。群馬県から紅葉を見に来たという家族はこのように話します。
群馬県から来た家族
「私は小学生の時に登りに来て、天候悪くて途中で断念したんで」
「(Q.それ以来の)リベンジですよね」
小学生以来のリベンジに燃えていましたが、前日はまさかの雨。景色は何も見えなかったといいます。
群馬県から来た家族
「きのうまで何も見えなかったのでね、良かったです。帰る日なんですけど」
「(Q.本当にリベンジですね)朝一番で行って紅葉見て、午後の便では帰らないといけないので」
終着駅に着くと一斉に降りていく登山客。
午前6時ごろの旭岳ロープウェー終着駅の気温は4.4℃。
トレイの水の表面が凍るほどです。
ほとんどの登山客が防寒着を身に着けていますが、中には短パン姿の男性も。
札幌からの登山客
「(Q.短パンですけど大丈夫ですか?)全然大丈夫。全然…普段からこんな感じなので」
「(Q.走るとかではない)そうです。全部1周してきます、これから。白雲岳まで行って、あと全部ここ周って帰ってきます」
「(Q.だから短パン?)そうです」
男性は友人と大雪山系の登山道を走るために短パンにしたといいます。
札幌からの登山客
「(Q.こちらの紅葉の魅力は?)自然が一番良いですよね。高山植物がやっぱりあるから良いですよね」
その後も登山客は続々と旭岳を訪れ、午前8時半になると駐車場が満車に。
お昼前には展望台や登山道などには多くの観光客でにぎわいます。
登山客
「めっちゃくちゃ(人が)多くて」
「もう山見に来ましたけど、結構人見に来ている感じ」
「もう皆で道譲りあいながら、駐車場もすごかったね。満車でした」
「(Q.並びました?)いや、結局下から」
「下からの有料駐車場止めて、そこからもう散策です」
人混みの中でも、景色を見れば疲れも忘れるほど。
登山客
「見たことない夢のような世界で、経験したことのないぐらい素晴らしい景色がのぞめました。良いタイミングで来られて想像以上の色がきれいでした」