富士山閉山後も外国人殺到、抜け道から登山強行 危険な撮影も…迷惑行為に住民悲鳴
富士山周辺で外国人らが閉山後も抜け道を使って弾丸登山を行う危険な事例が増えている。
富士山への安全意識の欠如や閉鎖されていない道を通る例が多く見られ、遭難や命を落とす事故が続出している。
富士山周辺の観光地でも安全意識が低く、危険行為が目立つ状況が続いている。
富士山を取材すると、閉山後も外国人らが抜け道を使って弾丸登山を強行するなど、危険な行為が横行していることが分かりました。
登山道に設置されたバリケードを次々とすり抜けてくる登山客。その多くが外国人です。今年は開山期間中におよそ20万人が訪れた富士山。10日に夏山シーズンが終わったことで、バリケードが設置されたばかりです。
すり抜けてくる人の中にはノースリーブに半ズボン姿の人も…。
フランスからの登山者
「(Q.頂上まで登った?)8合目まで登ってきました。でもそこで戻ってきました。山小屋が閉まっていて、夜をそこで過ごさないといけなくて。とても寒くて…だから戻ってきました」
「(Q.閉山していること知らなかった?)知らなかった」
山頂へ向かう時は、この場所を通らかなったのでしょうか?
フランスからの登山者
「(Q.けさは違う道から山頂に行った?)そうです。そこにはバリケードがなかった」
閉鎖されていない道があるということなのでしょうか?登山客が指さした方向に、進んでみると…。
中国からの登山者
「頂上まで行ってきました。閉山していたことは知っていました。向こうのゲートは閉まっていますが、ここから登れます」
「(Q.危険じゃないですか?)自分は大丈夫」
取材中、多くの外国人登山客がバリケードのない抜け道を使って強行登山をしていました。
今シーズンはゲリラ豪雨などが原因で遭難が相次ぎ、9人が命を落としています。
危険な行為は富士山周辺でも…。
富士山が乗っているような“映える写真”が撮れることから、一躍、人気となった富士河口湖町のコンビニ店。13日も多くの外国人観光客が訪れ、危険な道路の横断を行う場面が見られました。
町は今年5月、富士山を撮影できないように黒い幕を設置しましたが、先月台風7号対策のため幕を撤去。今も、幕がない状態が続いています。