在日コリアン3世を侮辱した疑い 千葉県に住む10代少年を書類送検

AI要約

神奈川県警によると、インターネットの掲示板で侮辱された在日コリアン3世の崔江以子さんの訴訟が進行中である。

訴訟の背景には、ヘイトクライムや差別といった重要な社会問題が絡んでおり、崔さんもネット上の差別を禁止する法整備を望んでいる。

弁護団は、事件を単なる侮辱事件とせず、ヘイトクライムとしての重要性を訴え、丁寧な審判を求めている。

在日コリアン3世を侮辱した疑い 千葉県に住む10代少年を書類送検

 在日コリアン3世で多文化交流施設「川崎市ふれあい館」館長の崔江以子(チェカンイヂャ)さん(51)をインターネットの掲示板で侮辱したとして、神奈川県警川崎臨港署が17日、千葉県に住む10代の少年を侮辱容疑で書類送検したことがわかった。崔さんの弁護団が同日、明らかにした。

 弁護団によると、崔さんは今年2月、「お前、何様のつもりだ!日本から出ていけ!」のタイトルでスレッドを立てられ、「バカ野郎!死ね!」などと投稿されたという。

 弁護団は3月、「在日コリアンを理由に攻撃したヘイトクライムで深刻な苦痛と恐怖をもたらした」などとして、同署に侮辱容疑で告訴状を提出。同署が捜査していた。

 書類送検を受けて、崔さんは弁護団を通して「青少年がインターネット上で差別を動機とする犯罪、ヘイトクライムの加害者になる環境が改善されるためにも、ネット上の差別を禁止する法整備を心から願う」とコメントした。

 弁護団は「単なる侮辱事件ではなく、差別に基づくヘイトクライムで、家庭裁判所において丁寧な審判がなされることを望む」と要望した。(村上潤治)