韓国のネット接続ルートの保証システム、主要国で最低レベル

AI要約

韓国のRPKI適用率が極めて低い状況であり、その遅れがインターネット接続に関する重大な問題を引き起こす可能性がある。

海外ではRPKIが効果を発揮し、ロシア・ウクライナ戦争中に偽のBGP通信を防ぐなどの実績があるが、韓国では導入が遅れている。

RPKIの早急な導入が必要であり、通信事業者や政府が協力して取り組む必要がある。

韓国のネット接続ルートの保証システム、主要国で最低レベル

【09月14日 KOREA WAVE】インターネット接続トラブルを防ぐためのアドレスのリソース公開鍵基盤(RPKI)について、韓国における適用率が主要国の中で最低レベルであることが明らかになった。RPKIは、インターネット接続ルートを保証するためのシステムで、誤った接続経路情報が広がって大規模な通信障害が発生するのを防ぐ役割を果たす。

だが韓国のRPKI適用率はわずか0.27%にとどまり、経済協力開発機構(OECD)38か国中で最下位だ。主な理由として、通信事業者が設定変更による通信障害リスクやコストを懸念して導入を遅らせていることが挙げられる。韓国インターネット振興院(KISA)と科学技術情報通信省は、RPKIの導入を促進するための100億ウォン規模の予算を申請したが、2025年の予算案に反映されなかった。

RPKIは、海外では効果を上げている。たとえば、2022年のロシア・ウクライナの戦争中、ロシアが偽のBGP通信を使ってX(旧Twitter)の接続を妨害しようとした際、ROA(経路原点証明書)を使ってこれを防いだ。また、米国やオランダでは政府レベルでRPKIの導入が進んでいる。

韓国でもRPKIの導入を早急に進めない限り、今後、海外との通信に問題が生じる可能性があると警告されている。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News