秋の訪れを告げる「城端むぎや祭」 富山・南砺市
富山県南砺市の城端で開催された「城端むぎや祭」は、秋の訪れを告げる伝統的な行事で、むぎや節に合わせて踊りが繰り広げられる。
むぎや節は平家の落人が五箇山で歌った民謡であり、男性は紋付袴に帯刀し、女性は着物姿でしなやかに踊る。
雨の中でも踊りが披露され、観光客も菅笠を手に踊りを楽しんでおり、城端の秋の風物詩を堪能していた。
越中の小京都と呼ばれる富山県南砺市の城端で、秋の訪れを告げるむぎや祭が開かれました。
「城端むぎや祭」は、富山県を代表する民謡「むぎや節」に合わせて町中で踊りを繰り広げるものです。
むぎや節は壇の浦の戦いに敗れた平家の落人が、南砺市の五箇山にたどり着き、都での栄華をしのんでうたったのが始まりと伝えられています。
男性の踊り手は紋付袴で帯刀し菅笠を巧みに操りながら勇壮に、着物姿の女性はしなやかに踊ります。
15日は南砺市に大雨警報が出され、地元の太鼓の演奏中に大雨が降り出す場面もありましたが、雨の合間に踊りが披露され、集まった人たちは胡弓が奏でる柔らかな響きとともに楽しんでいました。
町の広場では菅笠を手に踊りの講習を受ける観光客らの姿も見られ、城端の秋の風物詩を堪能していました。