兵庫県知事 故郷で証言「視察先で無礼、謝罪なし」 批判電話5000件で県職員疲労

AI要約

兵庫県の斎藤元彦知事が不信任案の可決を前にして続投の意欲を示しているが、地元での素行に関するトラブルが露呈している。

知事の生まれ故郷である神戸では、知事の一件の素行に対する評価が賛否両論となっている。

兵庫県職員や元幹部からは、知事の早急な決断を求める声が高まっており、不信任決議案の可決が迫っている。

兵庫県知事 故郷で証言「視察先で無礼、謝罪なし」 批判電話5000件で県職員疲労

 来週、県議会で不信任案が可決される見通しとなった兵庫県・斎藤元彦知事。番組が斎藤知事の生まれ故郷を取材すると、視察先の関係者が、知事に対して激怒するトラブルが起きていたことが分かりました。

 県議会の議員全員が辞職を求める異例の事態となるなか、13日も改めて続投に意欲を見せた斎藤知事。

斎藤知事

「やはり県政を改革していくということ。この歩みを私は止めるべきではないとの思いで、続投したい気持ちが強いです」

 その知事が「政治を志す原点」と語るのが地元・神戸。会社を経営していた祖父の姿を見て「地場産業を大切にしたい」との思いに至ったといいます。

息子が同級生

斎藤知事の地元住民

「知事選挙は終わってからや(息子に)お前知っているか?と聞いたら『斎藤が知事になったらしいな』と『話はしたことあるけど、真面目な優秀な人やった』『そういう印象があるわ。ハキハキして』と」

 地元出身の「まじめ」な知事を応援していたという声が多く聞かれた一方で、こんな話も聞かれました。

斎藤知事の地元住民

「無礼だったということ。ちょっと配慮に欠けるというか…」

 知事が視察に訪れた際、訪問先でトラブルになっていたというのです。

斎藤知事の地元住民

「(知事が)古民家を訪問した時に、受け入れた側が県から“知事が行くから良くしてくださいよ”と言われてお茶とかいろいろ、用意されたみたいです。それを知事が召し上がったが、お帰りになった時に一言のあいさつもなかった」

 受け入れ先の人が怒っていたため県庁に苦情を入れたところ、秘書からの謝罪だけで知事からは何の言葉もなかったといいます。

斎藤知事の地元住民

「『大変な中、ありがとうございました』ともし知事が言ってたら、もう知事の株がわーっと上がったのに。あの知事すごいねと…。逆だから。(今回)やっぱりなるほどなって思うところがありました」

 パワハラやおねだり疑惑などで、資質が問われている斎藤知事。

斎藤知事

「あの…自分自身に対して悔しい思いではあります」

己のふがいなさに涙を見せながらも、知事のポストにとどまり続ける姿に、県民はこのように話します。

70代女性

「一日も早く辞めてください。なんであんなに思い切りが悪いか不思議」

40代女性

「県政が止まっていることが気になる。いいように進めば、私たちはいいと思う。知事が辞めても辞めなくてもどちらでも構わない」

 これまでに県庁に寄せられた批判の電話はおよそ5000件。先週から特に増加し、12日は1日200件を超えたといいます。

県の職員

「毎日、電話対応に忙殺され、他の部署からの応援もお願いしている状況。職員はとても疲弊している」

 こうした状況に、兵庫県の元幹部は次のように話しました。

元県庁の幹部

「(職員)みんな疑心暗鬼で、一生懸命がんばろうとしているんですけど。疲れたというか真実をやはり県民にきちっとしていきたいと、皆思っている。(知事には)本当に早く“決断”してもらいたい。そう皆思っていると思う」

 このままいけば、19日の本会議初日に不信任決議案が提出され、全会一致で可決される見通しです。その場合、知事は「失職」か「議会の解散」の選択を迫られることになりますが…。

斎藤知事

「提出・可決となれば、法律の趣旨に基づいて、どういう判断をするか決めていく。様々な選択肢がありますので、これから判断することになる」

(「グッド!モーニング」2024年9月14日放送分より)