政権を託せるか? 自民と立憲 与野党二つの党首選

AI要約

古賀氏は自民党と立憲民主党の党首選について、国のかじ取りを任せる政党と党首を見極める重要性を強調。

自民党総裁選では裏金問題を最優先課題と位置づけ、政治とカネの問題に本気で取り組む覚悟が必要と指摘。

立憲民主党代表選において、政策提案が不足し支持率低迷する現状と、有権者からの信頼を勝ち取る必要性を述べた。

 元連合会長の古賀伸明氏は、毎日新聞政治プレミアに寄稿した。自民党と立憲民主党で行われている党首選について、「表面的なことだけに目を奪われずに、国のかじ取りを任せるのはどの政党と党首かを、じっくりと見極めることが重要だ」と語った。

 古賀氏は自民党総裁選について、「裏金問題こそ最優先課題と位置づけるべきだ」とし、「国民の経済的負担は増す一方であり、政治家の特権ともいえる、特にカネの不正が秘密裏にされたままでは、国民は納得しない。肝心の『政治とカネ』を置き去りにするようでは、失われた国民の信頼を取り戻せるはずはない」と言う。

 「にもかかわらず残念なのは、候補者からは裏金問題を軽視する言動が目立ち、政治とカネの問題に本気で取り組む覚悟が伝わらない。総裁交代によって『みそぎは済んだ』と不問に付されてはならない」と指摘する。

 一方、立憲民主党の代表選については、「立憲の支持率も低迷を続けており、自民党に対抗しうる政策を提示できず、民意の期待を集めるような受け皿となっていないのが現実だ。また、政治への不信感は自民党に対してだけでなく、既成政党全体に向けられている。代表選を通じて有権者に政権を託すに足ると認めてもらえるか、まさに正念場である」と語った。