元妻が「ばれずに殺せば正義」などと事件後に検索 “紀州のドン・ファン”資産家殺害事件
元妻が「ばれずに殺せば正義」「都内の億超えマンション」などと検索していたことが新たに明らかになり、紀州のドン・ファンと呼ばれた資産家の男性殺害の罪に問われている元妻の裁判が始まった。
野崎幸助さんと元妻の須藤被告の結婚を経て、突然の死亡事件が発生し、野崎さんは覚醒剤による中毒死とされた。
警察の捜査により、元妻が覚醒剤の密売人と接触していたことが判明し、逮捕された。その背景には、元妻と“紀州のドン・ファン”の間に何があったのかが謎として残されている。
紀州のドン・ファンと呼ばれた資産家の男性を殺害した罪に問われている元妻の裁判が始まりました。事件後に元妻が「ばれずに殺せば正義」「都内の億超えマンション」などと検索していたことが、新たに分かりました。
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逮捕から3年…。
記者(12日午前10時すぎ)
「須藤被告を乗せたとみられる車が和歌山地裁に入りました」
12日、被告として法廷に立った人物。
記者(2018年)
「きょうはなんで戻ってこられた?」
記者(2018年)
「約1か月たちますが思うことは?」
当時22歳だった須藤早貴被告です。
和歌山県田辺市の資産家で、多くの女性と交際したとして“紀州のドン・ファン”と呼ばれた野崎幸助さん。その元妻の須藤被告は、野崎さんを殺害した罪に問われています。
12日、和歌山地裁で開かれた初公判。ノースリーブの黒のワンピース、マスク姿で足早に入廷すると、堂々した様子で、メモをとるような姿も。起訴内容に間違いがないか問われると、3秒ほど沈黙したのち…
須藤早貴被告(28)
「私は社長を殺していませんし、覚醒剤を飲ませたこともありません」
こう述べ、“無罪”を主張しました。
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野崎幸助さん
「キミの人生をピンク色に染め上げたい。ボクの最後の女性になってくれませんか?」
(『紀州のドン・ファン野望篇 私が「生涯現役」でいられる理由』/野崎幸助(講談社+α文庫)より)
6年前、野崎さんは須藤被告に毎月100万円を支払うことなどを条件に、55歳年下の須藤被告と結婚。(弁護側の冒頭陳述より)
野崎幸助さん
「パッと目には派手な顔立ちのべっぴんさんですが、キャピキャピの騒がしい娘ではなく憂いを帯びた口数の少ないお淑やかな美女です」
(『紀州のドン・ファン野望篇 私が「生涯現役」でいられる理由』/野崎幸助(講談社+α文庫)より)
空港で転んだ野崎さんを、須藤被告が優しく助けてくれたのが出会いのきっかけ(『紀州のドン・ファン野望篇 私が「生涯現役」でいられる理由』/野崎幸助(講談社+α文庫)より)だったといいますが、結婚からわずか3か月後、野崎さんは自宅で亡くなりました。
死因は生前、野崎さんが著書で「縁がない」と書いていた覚醒剤による中毒死。
記者(2018年)
「ご主人が覚醒剤を使用していたことは?」
夫の不審な死に関する取材に、無言を貫いていた須藤被告(当時22)でしたが…
記者(2021年)
「元妻の女が捜査員に連れられ階段を下りてきました」
須藤被告が覚醒剤の密売人と接触していたことが判明したことなどから、警察は逮捕に踏み切ったのです。
“紀州のドン・ファン”と元妻の間に、何があったのでしょうか。