須藤被告「殺していない」 初公判で無罪主張 「紀州のドン・ファン」殺害・和歌山地裁

AI要約

和歌山県田辺市で2018年5月、資産家の会社経営者野崎幸助さんが急性覚醒剤中毒で死亡した事件で、元妻の須藤早貴被告が殺人と覚醒剤取締法違反の罪に問われた裁判が始まった。

須藤被告は無罪を主張し、直接的な証拠が乏しい中、検察と弁護双方の主張が対立している。

事件は18年5月に起き、須藤被告は殺意を持って野崎さんに致死量の覚醒剤を摂取させたとされる。

須藤被告「殺していない」 初公判で無罪主張 「紀州のドン・ファン」殺害・和歌山地裁

 和歌山県田辺市で2018年5月、「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家の会社経営者野崎幸助さん=当時(77)=が急性覚醒剤中毒で死亡した事件で、殺人と覚醒剤取締法違反(使用)罪に問われた元妻の須藤早貴被告(28)の裁判員裁判の初公判が12日、和歌山地裁(福島恵子裁判長)で開かれた。

 須藤被告は罪状認否で「私は殺していませんし、覚醒剤を摂取させたこともありません」と無罪を主張した。

 直接的な証拠は乏しいとされ、検察側は捜査で積み重ねた状況証拠を踏まえて有罪を立証する一方、弁護側は検察側の主張を全面的に争うとみられる。

 起訴状によると、須藤被告は18年5月24日、殺意を持って何らかの方法により野崎さんに致死量の覚醒剤を摂取させ、殺害したとされる。