自民党総裁選が12日に告示、過去最多の9人が出馬の見通し 野田聖子氏や斎藤健氏は断念

AI要約

岸田文雄首相の自民党総裁任期満了に伴う総裁選は12日、告示される。9人が出馬し、27日に投開票が行われる。野田聖子元総務相と斎藤健経済産業相は立候補を断念した。上川陽子外相が初の挑戦で女性候補2人目となる。小泉進次郎元環境相は野田氏からの推薦を受ける。総裁選は国会議員票と党員票で争われる。

上川氏は首相を目指し、総裁選に立候補。女性首相誕生に意欲を示し、大きなモデルと位置づける考えを表明。一方、小泉氏は野田氏からの推薦を受けることを発表。

総裁選は党員票の集計後、国会議員による無記名投票が行われ、その場で開票される。各候補にはドント方式で比例配分される。

自民党総裁選が12日に告示、過去最多の9人が出馬の見通し 野田聖子氏や斎藤健氏は断念

岸田文雄首相の自民党総裁任期満了に伴う総裁選は12日、告示される。11日に名乗りを上げた上川陽子外相(71)を含め、平成20年と24年の5人を大きく上回る過去最多の9人が出馬する見通しだ。投開票は27日。候補者らは15日間の選挙期間中、公開討論会や全国各地での演説会に臨み、党員らに支持を訴える。一方、立候補を模索してきた野田聖子元総務相(64)と斎藤健経済産業相(65)は11日、立候補を断念すると表明した。

上川氏は11日、東京都内のホテルで記者会見し、立候補を正式に表明した。「覚悟を持って国難に当たり、日本の新しい景色を国民と一緒に作っていくことができる」と訴え、「国益を守り、存在感を示し、国民に理解され、支持される国をつくるために首相を目指し、総裁選に立候補する」と述べた。

これまで女性首相が誕生していないことに関しては「環境をいかにつくるのかという意味で、私が立候補すること自体が非常に大きなモデルになるのではないか」と語った。

上川氏が総裁選に挑戦するのは初めて。今回の女性候補としては、高市早苗経済安全保障担当相(63)に続く2人目となる。

一方、立候補を予定している小泉進次郎元環境相(43)は11日、新潟県長岡市で記者団に対し、野田氏に自身の推薦人になるよう要請し、同意を得たと明らかにした。

総裁選は党所属国会議員に1人当たり1票配分する国会議員票と、全国の党員・党友の投票を基にした党員票で争われる。

党員票の投票は26日が締め切り。各都道府県連が集計した得票数を党本部で一括集計し、投票総数をドント方式で各候補に比例配分する。27日に党本部で投票資格がある367人の国会議員による無記名の投票が行われ、その場で開票される。