「世界一おいしいごはんを食べられる新潟をつくる」 “野菜のサブスク”で農家と消費者がともに“未来の農業”を目指して

AI要約

新潟県内の農家集団が行う野菜の定額販売について取材。農家と消費者をつなぐコミュニティーの取り組みや、新鮮な野菜の品質について紹介。

「人田畑」の取り組みや定額販売の仕組み、価格設定について。安全で新鮮な野菜を提供するための取り組みについて言及。

生産者と消費者が共に満足できる取引が実現し、地産地消の促進につながる新潟の食の魅力について。

「世界一おいしいごはんを食べられる新潟をつくる」 “野菜のサブスク”で農家と消費者がともに“未来の農業”を目指して

農家と消費者をつなぐコミュニティーとして「野菜の定額販売」=「サブスク」を行っている新潟県内の農家集団を取材しました。テーマは「世界一おいしいごはんを食べられる新潟をつくる」です。

新潟市江南区の民家に続々と運び込まれる新鮮な野菜。作業をしているのは、5年前に発足した「人田畑(ひとたはた)」のメンバーです。

「人田畑」船久保栄彦代表

「スーパーで普段売っていない野菜が多いので、その野菜の紹介を書いてあるものを同封する」

「人田畑」は、新潟県内の農家20人で構成されていて、同じ思いを持っています。

「世界一おいしいごはんを食べられる新潟を、自分たちで作ろうよと」

「人田畑」の代表を務める船久保栄彦さん(40)が経営する農園ではキュウリやトマト、モロヘイヤなどを栽培しているのに加え、およそ4ヘクタールの田んぼでコメも作っています。

「人田畑」は、無農薬農業の勉強会やマルシェに出店しているメンバーを集めて結成しました。そして2年前から行っている取り組みが…

「人田畑」船久保栄彦代表「先払いで(料金を)いただきます。しかも野菜も中身は選べない。完全にお任せ」

「野菜の定額販売」いわゆる「サブスク」です。会員は半年に2万円を払い、月に1度『野菜の詰め合わせ』が届きます。

例えば、今月の詰め合わせを見てみると、トマトやナス、キュウリなど12種類の野菜が入って、ひと月分で考えるとおよそ3300円です。決して安くはありませんが、この値段にも意味があります。

人田畑 船久保栄彦代表

「安いとかではなくて、そういう農作物なので、『ある程度、僕たちが再生産できる値段で買いますよ』って分かってくださる方が増えていってもらわないと、僕たちはなかなか経営ができない。その代わり、本当においしいと思うものをお渡しするという約束事」

届くのは、全員が農薬や除草剤は使わずに、作物本来の力で育てているこだわり野菜です。

また、生産者が安定した収入を得られて持続的な経営をすることに繋がり、消費者も安全で新鮮な野菜を食べることができるという考えです。