祇園祭おはやし団体元会員が敗訴 京都地裁、会員資格の剥奪巡り

AI要約

男性4人が祇園祭の山鉾団体から会員資格剥奪された訴訟で、裁判所が団体側の処分を支持。

男性らはトップの任命過程に疑問を呈し、会の信用を傷つけたことで剥奪された。

裁判長は処分が相当であると判断し、男性らの請求を退けた。

 京都・祇園祭の山鉾の一つ「菊水鉾」でおはやしを担う団体の会員だった男性4人が、団体トップの任命過程に疑問を呈したことで会員資格を剥奪されたのは無効だとして、団体側に会員としての地位確認や慰謝料を求めた訴訟の判決が11日、京都地裁であった。松山昇平裁判長は「処分が社会通念上、著しく相当性を欠くとも言えない」として請求を退けた。

 判決によると、かつて別団体に所属した人物が「菊童会」トップに任命されたことに不満を持った男性らは2021年10月ごろ、他の会員らに賛否を問う文書を送付。菊童会は同月、会の信用を傷つけたとして会員資格剥奪を決定し、上部団体の菊水鉾保存会も同11月に承認した。