NERV防災アプリ、初のユーザー投稿機能 災害時の支援情報

AI要約

ゲヒルンは、「特務機関NERV《ネルフ》防災」アプリをアップデートし、アプリ初のユーザー投稿型コンテンツ「クライシスマッピングレイヤー」機能を実装したバージョン v6.0をリリースした。

新機能は、災害時の生活支援情報を可視化し、ユーザー間で共有可能。

投稿権限はサポーター会員に限定し、信頼性の高い情報収集を実現。

ユーザー投稿型はスパム対策が重要で、様々な対策が実装されている。

アプリは5年間で15,000以上のサポーター会員を獲得。多彩な機能強化を遂げ、生活支援情報の提供に注力している。

NERV防災アプリ、初のユーザー投稿機能 災害時の支援情報

ゲヒルンは、「特務機関NERV《ネルフ》防災」アプリをアップデートし、アプリ初のユーザー投稿型コンテンツ「クライシスマッピングレイヤー」機能を実装したバージョン v6.0をリリースした。

新たに追加されたのは、災害時の生活支援情報を地図上に可視化し、ユーザー間で共有できる機能。避難所や給水所の位置、トイレの設備、道路の通行状況、災害ごみの収集場所、入浴支援の情報、罹災証明書の申請場所、救援物資の配布地点など、被災者の生活再建に直結する情報を収集・提供する。

投稿権限を、月額課金をしているサポーター会員に限定することで、信頼性の高い情報収集を可能にする。サポーターは現在地から10km圏内の情報を投稿でき、必要に応じて詳細説明を追加できる。投稿された情報の閲覧は誰でも無料で可能。

誤った情報や古い情報は、ゲヒルンがチェックするとともに、サポーター同士でも修正や削除を行なえる。

翻訳システムも備え、日本語で投稿された情報は英語に、英語で投稿された情報は日本語に自動翻訳される。国際的な災害支援や外国人居住者・訪日外国人等の安全確保につなげていく。今回のリリースは第1段階であり、今後も複数の機能を追加予定。

ゲヒルンでは、ユーザー投稿型はスパムとの戦いでもあるとし、複数のスパム対策を実装。投稿できる場所の距離制限を設け、投稿権限はサポーター会員のみとした。

サポーター会員になるには、Apple IDやGoogle IDで決済を行なう必要がある。迷惑行為を行なっているユーザーのクライシスマッピング投稿権限をゲヒルンが停止した場合、悪意あるユーザーが再び迷惑行為を行なうためには、プラットフォームのアカウントを新たに取得してから課金する必要があり、迷惑行為の抑止につながるとしている。この対策でも更に迷惑行為が続く場合は、サポーターズクラブ入会後、所定の日数経過後に投稿権限が付与されるなど追加の対策も考えるという。

NERV防災アプリは2019年のアプリリリースから5年が経ち、総ダウンロード数は620万回以上、月額課金を継続しているサポーター会員数は15,000人以上となった。

毎年9月1日に大きなアップデートをしており、アメダス、積雪情報、台風進路、ウィジェット、噴火速報や噴火警報・予報、降灰予報などの火山情報、天気分布予報、英語対応、雷レイヤーによる準リアルタイム落雷情報、津波観測情報、Jアラート、河川水位情報、防災科学技術研究所との相互協力協定による強震モニタレイヤーと揺れ検知通知、雨雲接近通知など、さまざまな機能強化を行なってきた。

防災の観点からアプリの開発を行なってきたが、「被災者が生活を取り戻すための情報」については十分に届けられていないと分析。新たに提供するクライシスマッピングレイヤーでは、発災後の地域の状況、特に給水や入浴支援の情報、災害ごみの収集場所、罹災証明の申請場所など、生活支援情報を可視化することを目的に開発を行なった。

生活に関わる情報には、日頃から使用できる施設の情報もあれば、刻一刻と更新される情報もあり、サポーターの力を借りて被災者を支援できる仕組みにしたいと考えて機能の実装に至った。