川崎の団地に放火疑い 住民の28歳男性逮捕 連続不審火関与か

AI要約

幸区河原町の県営団地で不審火が相次ぎ、28歳の無職の男性が逮捕された。容疑者は自らの関与を認めており、警察が関連を調査している。

不審火は団地内で複数回発生し、被害者の一人は消火される間一部の壁が焼けるほどの被害を受けた。団地内では自治会が警戒活動を行っていた。

宮川容疑者は深夜に徘徊していたことから捜査対象となり、警察に容疑を認めた。被害者は恐怖を感じつつも、他の住人によって火災が未然に防がれたと語っている。

川崎の団地に放火疑い 住民の28歳男性逮捕 連続不審火関与か

 川崎市幸区河原町の県営団地ですだれに火を付けたとして幸署は10日、団地の住民で無職、宮川怜斗容疑者(28)を建造物等以外放火容疑で逮捕した。「私がしたことに間違いありません」と容疑を認めている。

 逮捕容疑は、8月23日午前1時半ごろ、この団地に住む会社員の女性(65)の玄関脇の窓のすだれに火を付け、すだれとプランターを焼いたとしている。

 この団地では、8月12、25日にもすだれが燃えるなどの連続不審火があり、県警が捜査していた。宮川容疑者が関与をほのめかしているといい、関連を調べる。

 幸署によると、宮川容疑者は深夜に団地を徘徊(はいかい)していたことから捜査対象となっていた。警戒していた署員が9日夜に宮川容疑者を見つけて署に任意同行し、不審火について聴いたところ容疑を認めた。宮川容疑者はその直前に幸署へ「家族のことで話を聞いてほしい」と電話もしていたという。

 すだれに火を付けられた女性の自宅前は壁の一部も黒く焼けた。女性は8月下旬、毎日新聞の取材に「別の住人が気付いて消火してくれたようだったので良かったが、燃え広がっていたらと思うと怖い」と話していた。団地の自治会は毎晩、団地内をパトロールし警戒していた。【遠藤和行、矢野大輝】