川崎市幸区の団地のすだれに放火容疑 住人の男を逮捕 連続不審火に関与か
神奈川県川崎市幸区の団地で不審火が相次いでいる事件で、28歳の男がすだれに火をつけて逮捕された。容疑者は関与を認め、他の不審火にも関与をほのめかしている。
県警が団地内で不審に徘徊する男を捜査対象として確認していたところ、通報を受けて容疑者が不審火に関与したことを認めた。
別の事件で逮捕された人物も一部の不審火について関与を認めているが、一部を否定している。また、近隣でも不審火が発生している。
先月23日、川崎市幸区の団地で部屋の前に取り付けられていたすだれに火をつけたとして、神奈川県警はこの団地に住む28歳の男を逮捕しました。先月、この団地のなかでは不審火が相次いでいて、神奈川県警が関連を調べています。
建造物等以外放火の疑いで逮捕されたのは、川崎市幸区河原町の県営団地に住む無職の宮川怜斗容疑者(28)です。
県警によりますと男は先月23日午前1時半頃、川崎市幸区河原町にある県営団地の部屋の前に取り付けられていたすだれに火をつけ、すだれとプランターを燃やした疑いが持たれています。
被害にあった部屋の女性と男に面識はなかったということです。
この県営団地では、先月12日から25日までに3件の不審火が相次いでいて、県警が警戒にあたっていたところ、団地内を不審に徘徊する男の姿が発見されていました。
県警が捜査対象者として男の行動を確認していたところ、今月9日午後9時頃、男から「家族のことで話を聞いてほしい」と通報があり、今回の不審火について関与を認めたということです。
調べに対し男は「間違いありません」と容疑を認めていて、団地で起きた他の不審火についても関与をほのめかしているということで、県警が関連を捜査しています。
一方、川崎市幸区内では半径550メートル圏内で公園のベンチなどが燃える不審火がこれまでに5件確認されていて、先月22日に別の事件で逮捕された吉村浩司容疑者が一部関与を認める供述をしていますが、一部関与を否定しているということです。