阪神梅田本店で「輪島の食祭」 全壊家屋から救出した輪島塗での一汁三菜も 11日から

AI要約

阪神梅田本店1階の食祭テラスで11日から開催される「にっぽんの食むすび〝輪島の食祭〟輪島がいまできること」に出店する10店のうち8店舗が震災後に営業再開したが、中には再開できていない店舗もある。能登のグルメや輪島塗、日本酒が楽しめるイベント。

自宅が倒壊した輪島キリモト代表の桐本泰一さんは、被災した漆器を再生し、金継ぎを施すなどして付加価値を高め、使用できるようにした。輪島の地震前よりも良い街になることに期待。

阪神梅田本店フード営業統括部の佐藤陽介さんは、輪島の復興を後押しするために、震災前よりも良い街になることを願っている。元気の輪が広がることを期待している。

阪神梅田本店で「輪島の食祭」 全壊家屋から救出した輪島塗での一汁三菜も 11日から

阪神梅田本店1階の食祭テラスで11日から開催される「にっぽんの食むすび〝輪島の食祭〟輪島がいまできること」に出店する「輪島キリモト」(漆器)代表の桐本泰一さんらが10日、サンケイスポーツ編集局を訪問し、来場を呼びかけた。16日まで。

今年1月の能登半島地震前から企画し、当初は5、6月に開催予定だったが、地震で一時白紙となっていた。輪島市だけの県外での大規模イベントは震災後初。輪島からの8店舗を含む計10店が出店するが、中には営業再開できていない店舗も。

地震で自宅や店舗を失ったシェフ14人が一堂に集まって8月にオープンした居酒屋「mebuki-芽吹-」の能登豚を使ったカツカレーや、「輪島朝市横丁」で古くから評判の味を再現した〝幻の肉まん〟など、「今準備できる」能登のグルメや日本酒、輪島塗などを提供。全壊した家屋から救出した輪島塗の膳と椀を使った一汁三菜が楽しめるコーナーも登場する。

自宅が倒壊した桐本さんは、「被災した近くの倉庫から救出された漆器を再生したり、傷ついた器に金継ぎを施したり、絵を書いたりして付加価値を高めて使っていただけるようにしました」。企画担当した阪神梅田本店フード営業統括部の佐藤陽介さんも「状況は変わりましたが、輪島のみなさんが、震災前よりいい街になるんだということで、今できることを動きだしている。元気の輪が広がったらいいなと思っています」と、復興への後押しを期待していた。